飛行機が苦手な自分も

空港は大好きな場所のひとつ



ふわふわと浮かれた旅行客と

てきぱきと業務をこなす空港職員の

見事なコントラスト


すべてが細分化されているにもかかわらず

緊密に連携しあうことで醸し出される

調和と統一感



国際空港における

一歩踏み入れただけで感じる

その国の匂い


初めての国での

イミグレーションの緊張感



人種の多様性を実感し


外国の空港ですれ違う日本人に

ほんのかすかな恥ずかしさを感じ



喜怒哀楽が集約されてはいるが

やはり笑顔の多い場所


空港は好きな場所





地元のFM局で定期的に流れる

飛行機の発着情報がお気に入り

自分が搭乗する予定もないのに

なんかわくわくする





紙の匂い

相手の心を覗くことは、相手の心を予想することとは違う。ただひたすら注意深く、

全身を耳にして耳を澄ますのだ。答えは出さない。相手の心がわかることはないから。

ただ、自分たちが平均台の上にいるということを知っておく。理解は不可能で、誤解

だけが可能。知らないということを深めたくて、心を覗くのだ。



- 文庫版 128ページ -



あきらめではない


ただただ真摯に

ただただ正直に


相手に対し



知らないということがわかるからこそ


さらに相手を知りたくなり



その感情こそが


関係である





紙の匂い

宇宙では

音が存在しない


音とは空気の波

地上における

大気の波紋



波紋の

大きさや速さや間隔で

さまざまな

音が起きる



その波紋を

自在にあやつり

その波紋を

自在に重ね


ただの音を

音楽にする



それは

地球に生きる

我々に与えられた幸せ





紙の匂い