先週気になった仮想通貨関連のニュースを、まとめてご紹介します。

 

 

 

■外部リンク:ITmedia「NFTマーケットプレイスOpenSeaで複数の盗難 フィッシング攻撃で被害額は2億円相当」(2022/2/21)

世界最大のNFT (非代替性トークン) マーケットプレイスオープンシーで、一部ユーザーがフィッシング攻撃の被害にあった模様。

偽メールの中に仕込まれた偽リンクを踏んでしまったことによるもの、のようです。

オープンシーに限らず、皆さまもあらためてご注意を。

 

 

■外部リンク:CoinPost「テザー社、スイスのルガーノをビットコインの中心都市とする計画を発表」(2022/2/22)

ステーブルコインのUSDTなどを発行するテザー社が、スイスのルガーノという街を、ヨーロッパにおけるビットコインの中心都市とする計画を打ち出しました。

「中心都市って何?」という疑問はさておき、とりあえず3月にイベントを開く模様。

なぜ、ベルンでもチューリヒでもジュネーブでもなく、ルガーノ?

なぜ、テザーがビットコインの中心都市を決めるの?

と、色々とよく分からなすぎて、逆に面白い話題です。

 

 

 

■外部リンク:CoinPost「ソラナ基盤のNFT自動販売機 米ニューヨーク市に設置」(2022/2/22)

NFTマーケットプレイスのネオンが、ニューヨークにNFTの自動販売機を設置したとのこと。

「好きなNFTのボタンを選択すると、そのNFTのコードが入った箱が出てくる仕組みだ。

購入者は、そのコードをスマホ端末などに読み込ませて、NeonのプラットフォームでNFTを入手できる。」

メディアによっては、世界で初めての試み、と評しているものもあるようです。

といいますか、端的に言ってしまえば、これってNFTのガチャガチャですよね笑

 

 

■外部リンク:コインテレグラフジャパン「エルサルバドルの観光客数、ビットコイン導入後30%増 外貨収入も急増」(2022/2/23)

昨年、ビットコインを法定通貨として採用したエルサルバドルの話題。

「モレナ・バルデス観光大臣によると、2021年9月にビットコイン法が採択されて以来、エルサルバドルの観光客数は30%以上急増しているという。」

「さらに収入も大きく増加しており「80万ドルの外貨を予想していたが、14億ドル以上の外貨収入を得た」と述べた。」

 

 

 

■外部リンク:コインテレグラフジャパン「リップル訴訟でSECが「敗訴」と予想=SEC元幹部」(2022/2/24)

一昨年、有価証券問題をめぐってリップル (XRP) を相手取って訴訟を起こした、米SEC (証券取引委員会)。

SECの元幹部が、

「私は(SECが)本案で敗訴する可能性はかなり高いと考えている」

と発言。

いつ頃に判決が下るのかもまだ分かりませんが、さてどうなりますことやら。

 

 

■外部リンク:コインテレグラフジャパン「ステーブルコインの総供給量が1800億ドルに到達」(2022/2/24)

安定性を追求して設計されたデジタル通貨、ステーブルコイン

全体の供給量は右肩上がりに伸びていて、今月1,800億ドルに達したそうです。

興味深かったのは、アーケイン・リサーチによる以下の指摘。

「2022年にUSDCとUSDTがこれまでと同様の速度で成長し続ければ、6月末にUSDCが時価総額で最大のステーブルコインとなる」

現在トップシェアのUSDT (テザー) を、2位のUSDC (USDコイン) が近く逆転するかも、という予測ですが、はたして。

 

 

 

■外部リンク:コインテレグラフジャパン「ロシアがウクライナに侵攻、仮想通貨市場は全面安 | ビットコインは一時400万円割れ」(2022/2/24)

24日、ロシアがウクライナに侵攻。

リスク回避ムードがさらに色濃くなり、仮想通貨市場も総じて下落傾向となりました。

 

■外部リンク:ITmedia「セブン、空中に浮かんだ「タッチパネル」を操作するレジの実証実験 安心・安全を提供」(2022/1/28)

 

セブンイレブンが、空中にタッチパネル画面が浮かぶセルフレジ「デジPOS」の実証実験を始めました。

 

 

 

バーコードの読み取りは従来のセルフレジと同じような感じですが、支払額の確認や支払方法の選択などについては、何もない空中に表示されるタッチパネルを操作する、というモノ。

ご興味をお持ちの方は、以下の公式動画をご覧あれ。

非接触タッチパネルはこれまでに何度か取り上げましたが、いよいよコンビニで操作する時が近づいてきた感があって、なんだかワクワクします。

 

 

 

 

コロナ禍によって「非接触」という考え方の重要性が急上昇したこともあって、気がつけば今回のような新システムがあちらこちらで採用されるようになりましたね。

それに加えて、この「デジPOS」は省スペースというセールスポイントもあります。

「レジのサイズは横幅が317.5ミリ、奥行が600.0ミリで既存のレジと比較して70%程度のサイズだという。」

 

今のところ、このレジは東京都内の6店舗で実験中のようです。

具体的にどのお店にあるのかは非公表のようですが、以下の記事によると、東京都千代田区の「千代田二番町店」にあることを確認した、とのこと。

同店舗はセブンイレブン・ジャパンの本社ビルに入っているものなので、今回のような実証実験をやっていても不思議はありません。

 

 

■外部リンク:J-CASTニュース「セブンの近未来「空中レジ」に利用者感嘆 広報「セルフレジのそのさらに進んだ形」...狙いを聞く」(2022/2/22)

 

 

セブンイレブンといえば、会計を客自身が操作するセミセルフレジが、いつの間にかどの店舗でも当たり前になってきました。

そう考えると、今回の「デジPOS」も、いつか当たり前の風景となる日が来るのかも知れないですね。

 

ウクライナ問題の緊迫化から、仮想通貨市場は総じて冴えない動きの一週間。

予想の論調もネガティブなものが優勢となっていて、特にこれまで強気派だったのに弱気派に転向した、なんて方もいらっしゃるようでして……。

 

 

■外部リンク:コインテレグラフジャパン「ビットコイン再び下落 「5万ドルまでは弱気」」(2022/2/18)

アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペさん。

ビットコイン (BTC) に対しては結構強気派だったイメージがあるのですが、いつの間にか宗旨変えをされた模様。

「ビットコインが強気へのバイアスに反転させるには、5万ドル以上の明確なブレイクアウトが必要であるとしている」と、次のように語っています。

「この週足オーダーブロックのブレイクがビットコインの注目ポイントであることに変わりはない。それが起こらなければ、私は強気ではない

同様に、トレーダーの Pentoshi さんも強気派の印象が強かったのですが、こちらからも以下のようなネガティブ発言が。

「ここは強気派の生命維持だ。しかし私はまだ下振れリスクが高いことを知っている

 

 

 

■外部リンク:CoinPost「軟調相場もビットコインハッシュレートと難易度は過去最高値に、大口アドレスの傾向は」(2022/2/21)

アナリストの Ali Martinez さんが、ビットコインについて。

「100BTCから10万BTCを保有するアドレスが2月以降、横ばいの推移を続けていると指摘。大口投資家は現在の価格帯での購入を避けている模様であるとして、さらなる下落を想定している可能性があると考察した。」

一方、イーサリアム (ETH) については、調査会社のサンティメントによるツイートが。

「10万ETH以上を保有する大口アドレス群は昨年10月以降、累計154万ETHを買い増ししていると指摘。ETH価格が下落する中、一部の大口投資家は買い増しを続けていることが確認されている。」

 

 

■外部リンク:コインテレグラフジャパン「2022年は「仮想通貨の冬の時代」か|業界のベテランが予想すること」(2022/2/22)

仮想通貨取引所フォビの共同創業者、デュ・ジュンさん。

ビットコインの次の強気相場は、次回の半減期 (2024年7月頃?) の後に発生する可能性が高い、と見ているようです。

「サイクルに従えば、ビットコインが次の強気相場を迎えることができるのは、2024年末から2025年初頭だろう

ただ、新型コロナや地政学的リスクなど不安定な要因が多くて正確な予測は難しい、と予防線を張ってもいるのですが。

 

 

 

■外部リンク:コインテレグラフジャパン「ビットコインのオンチェーン指標が2021年7月以来の低水準 37000ドルは買い場か」(2022/2/23)

「2月22日現在、ビットコインの価格分析指標であるメイヤー・マルチプルは、昨年7月にビットコインが29,000ドルで反発して以来の最低水準に位置している。」

この指標を生み出したトレース・メイヤーさんによると、「スコアが低いほど、長期の買い付けが有効であることが判明する可能性が高い」とのこと。

 

 

■外部リンク:Kraken「ビットコイン、サポートは3万6000ドル台か【クラーケン・インテリジェンス】」(2022/2/23)

仮想通貨取引所クラーケンの研究部門による記事。

いくつかの分析手法が取り上げられている中で、「ビットコイン対数成長曲線」なるものによると、

ビットコインの”売られ過ぎ”の水準は2万8731ドルから3万6813ドル

なのだそうです。

これが正しければ、既に売られ過ぎのレンジにタッチしているともいえるわけで、もしかしたら反転上昇が近いのかも?

とはいえ、あまり回数は多くないものの、過去にはレンジをぶち抜いて下げたこともあったりもするのですが……。

 

■外部リンク:ITmedia「Wi-Fiで果物の中身を測定できる「Wi-Fruit」 切らずに腐っているか判定可能」(2022/1/26)

 

果物を切らずに、中身が傷んでいるのか、を判別してくれるシステム

中国の上海交通大学深圳大学厦門 (アモイ) 大学、カナダのマギル大学の研究チームによるものです。

 

どのように判別するのかというと、元記事の見出しにもあるようにWi-Fiの信号を使っているとのこと。

Wi-Fiでもって、果物に含まれている水分やSSC (可溶性固形分) の量を測定するのですが、これは

「果実の水分量やSSCは、果肉の誘電率や導電率と密接に関係していることは知られており、そのためWi-Fi信号も果実を透過する際に振幅や位相が変化する。」

という性質を利用したもの。

理屈としては納得がいきますけど、これを思いついて、さらに実現してみせた、というのが素晴らしい。

 

 

詳細については元記事をご覧いただくとして、今回のシステムには次のようなメリットがあるようです。

  • スイカやグレープフルーツなど皮が厚い果物から、リンゴやナシなど皮が薄いものまで幅広く対応
  • 既存の機器などに比べて、低コストで測定が可能

と、ここまで書いてきて、そういえば何だかこれに似た話題を取り上げたことがあるような……、と気になって見返してみると、昨年9月にこんなモノを書いてました。

 

こちらの方では、判断材料は果物の見た目そのもの、さらに対象はアボカドオンリー、などなど色々と違っていますね。

あやうくネタがボツにならずに一安心です。

 

 

 

 

最後に全くの余談なのですが、とあるフリー画像サイトで Wi-Fiルーターの画像を探そうと「ルーター」と検索すると、宗教改革でおなじみの「マルティン・ルター」がヒットするの、なかなか笑えるけど結構ムカつきます笑

(上の画像はその成果です)

■外部リンク:ITmedia「のどの動きをMRIで解析し、口パクをテキストに変換 言語障がい者などのコンピュータ利用の一助に」(2022/1/18)

 

口の中をMRIスキャンして、その動きから音響情報を判別してテキストに変換する、という新技術。

 

これはアメリカのマーセッド大学の研究チームが開発したもの。

のどの声帯から唇 (または鼻) までつながっている部分を、「声道」と呼びます。

普段意識することはありませんが、私達が話をする時は、声道はその発する音に応じて様々な動きをしています。

じゃあ、声道の動きを見ることができれば、声を聞かなくても何を話しているのかが逆算できるんじゃないの? というわけですね。

 

で、声道の動きを見るために採用されたのが、MRI (Magnetic Resonance Imaging : 磁気共鳴画像法)

健康診断や人間ドックなんかでも登場したりする、アレです。

これで口の中を見てみると、次の動画にもあるような映像をゲットできるんですね。

 

 

考え方としては素晴らしくごもっともなのですが、この技術はまだまだ開発途上にあるようでして。

PER (音素誤り率) を平均40.6%に抑えながら、声道形成のシーケンスを文章全体に自動的にマッピングできることを実証した。」

既存モデルではPERが57~58%だったそうなので、それなり以上に改善されているのは事実ではありますけど、正直まだまだ物足りない数字でもありますよね。

ただ、今回の技術では深層学習を用いていますので、もしかしたら近い将来ビックリするような精度向上を実現してくれるかも?

 

 

 

 

この技術によって、

「日常的に使われているさまざまなコンピュータとの入力媒体として利用できる可能性や、これによって言語障がい者や音声障がい者、視覚障がい者がコンピュータとやりとりする際にも一助になる可能性を示唆した。」

とも書かれていて、今後の展開がとても気になるところです。