大事なことは時短できない | ネコに学ぶ・・うちにはいないけど

ネコに学ぶ・・うちにはいないけど

昭和23年生まれ。
太極拳を稽古したり、韓氏意拳を学んだりしています。
ヒモトレを知り、マンサンダルまで来て、
面白いことを探す毎日の忘備録

ネコはワガママに見える。

ネコは好奇心で動いてる。

そこが私と似てるところ。
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岩手に行く前に、

マンサンダルのパラコード(ひも)を付け替えました。

切れたわけでは無いのですが、

きれいな色にしたいのと、

捩れを直すためでした。

玉虫色が好きなのです。

歩き続けていると、

足が変わってきたのですが、

最近、暑さに負けて、

(負ける前に避けて)

歩かないから体がへたらないか心配です。

 

新幹線の中でこの本を読みました。

種をあやす、という題名に惹かれました。

それと、

在来種の種継ぎについて、

最近思うことがあったからです。

ビルゲイツは北欧に、
大きなシードバンクを持っているそうです。
種の冷凍保存ですね。
 
この本を読んで、
自然の戦略というか、
種の伝播のための、
(植物に限らず生き物全てが)
多様性を持って、
環境の変化にどれかが対応して、
生き続ける道を選んでいるのだと、
その本能は、
人の世の経済や科学を超えている、
そう思いました。
私はその自然の僅かな隙間に、
運良く生きさせてもらっているのです。

植物は必死で命を繋いでいます。

日照りで枯れそうなうちの畑のものたちも、

生き残る種は、

何らかの変容をしているのでしょう。

シードバンクの種は、

採られた時の記憶や戦略を持っているけれど、

それが10年先の環境に対応できるか、

それは分かりません。

どの遺伝子がonになるか、

植物と環境の成り行きで決まるのでしょう。

 

著者がいうのに、

大事にし過ぎず、

時々自然に返すと種が逞しくなる。

そのためには毎年蒔いて、

種取りを続ける中で、

種が適応する能力を持ってゆくそうです。

大事なことは時短ではできない。

失敗も無駄も含めて続ける以外ないのです。

 

干し野菜を作るのも、

その時のお日様に当てて、

ちょうど良い加減で取り込んで、

料理して食べる。

人の暮らしとはそういうもの。

待ったり、

我慢してり、

折り合ったり、

でも希望ははっきりさせて、

今できることをする。

種も人も同じですね。

 

これは試しに漬けた三升漬けです。

あおナンバンの麹漬けです。

出来上がりは一ヶ月先らしい。

(海の精のカレンダーにあったのです)

作り上げるのは時間の作用、

私は見ているだけです。

 

 

今日も暑かったので、
いただいた浴衣を解きました。
この浴衣はとても丁寧な手縫でした。
半日かけても終わりません。
でも、
丁寧に縫われた着物を解くのは、
ゆっくりやりたいし、
終わらないでと思う程、
飽きずにやっていたいのです。
こんなに丁寧に縫われているということは、
多分生地が良いものだと思います。
私と縁を結んでくれてありがとう。
 
時短より大事なこと、
ゆっくり丁寧を楽しめること。
私が器用でないからかもしれない、
高齢者だからかもしれません。

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ケハレの日の料理メモ