日刊IWJガイド 2014.7.23日号 ~No.679号~ より転載 | なぜぼくらはおいていかれたの 

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■■■ 日刊IWJガイド 2014.7.23日号 ~No.679号~ ■■■
(2014.7.23 8時00分)

グンモーニン、エブリワン。IWJの原です。

毎日、愉快とは言えないことが続きますね。夢中になっていたワールドカップも終わり、一日の中に、つかの間、現実逃避できる楽しみとか救いがありません。汗かいて移動して現場着いたら記者会見場が冷房の効きすぎでめちゃくちゃ寒い、などとといった繰り返しで、喉も痛いです。

なにより、ガザですね。IWJでは昨日、フォトジャーナリストの高橋美香さんから寄稿いただいたルポを掲載しました。

「ガザの女性から届いた言葉が胸に突き刺さった。 『私は、もう疲れたと感じたり、泣き出したくなったり、ベッドに倒れこみたくなったり、すべてが終わるまで眠っていたくなったりするとき、たまらなく罪の意識を感じる。だって私の家族はまだ殺されていないし、家も爆撃されていないし、私自身まだ怪我もしていないし、生きているから』」

生々しさに溢れた貴重なレポートですので、ご一読ください。

※【IWJブログ・特別寄稿】パレスチナからのか細い声~パレスチナに通い続ける女性フォトジャーナリストからの報告(写真家・高橋美香)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/156060

そして今日は「岩上安身によるモントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏インタビュー」にご注目ください。ラブキンさんは、現在のイスラエル・パレスチナ情勢を理解する上で最重要人物の一人です。

パレスチナの地にユダヤ人の祖国建設を目指す「シオニズム」運動を批判するラブキン氏。昨年も岩上さんがインタビューを行いました。是非そちらをご覧になってから、今日のインタビューを御覧ください。会員さんには文字起こしも付いているので、お時間のない方も是非。いや~、IWJの会員になると、ホントおトクだわ。

※2013/10/23 伝統的ユダヤ教の絶対的平和主義から逸脱した”軍事国家”イスラエル ~岩上安身によるモントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/107981
…(後半へ続く)

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

**2014.7.23 Wed.**

【IWJ_OKAYAMA1】14:00~「2014年 夏休み福島の子どもたちを晴れの国・岡山/瀬戸内市へ!! ―講師 フリーライター・守田敏也氏」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※岡山県瀬戸内市で、福島の子どもたちとその家族の保養と交流を目的とした「せとうち市へおいでんせぇ」にて行なわれる、守田敏也氏の講演会「放射能について語る」。「せとうち交流プロジェクト」が主催

【Ch4】15:00~「駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・アリ・シアム氏 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※日本外国特派員協会で行なわれる、駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・アリ・シアム氏の記者会見

【再配信・Ch1】17:00~「『リヴァイアサンとビヒモスの戦い』大英帝国に起源を持つ米国の国家戦略とは~岩上安身による前田哲男氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/154057
※7月14日に行なわれた、軍事評論家・ジャーナリストの前田哲男氏へのインタビューを再配信いたします。インタビューの中で前田氏は、集団的自衛権行使容認により、日米関係が「双務的」になるとの見方について疑義を呈しました

【Ch1】 19:00~「岩上安身によるモントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※岩上安身によるモントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏へのインタビューを配信いたします
※関連記事はこちら→2013/10/23 伝統的ユダヤ教の絶対的平和主義から逸脱した”軍事国家”イスラエル ~岩上安身によるモントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏インタビュー http://iwj.co.jp/wj/open/archives/107981

【録画配信・IWJ_AOMORI1】20:00~「青森空襲を記録する会 『青森空襲体験者の証言シリーズ Vol.3 佐藤ちよさんの証言』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
※「青森空襲を記録する会」の協力で行なわれた、「青森空襲体験を聞くシリーズ」第3弾。今年1月28日に収録された「佐藤ちよさんの証言」を録画配信いたします

(前半の続き)…
twitterを見ていると、パリやロンドン、ストックホルム、米国各地で行われている大規模な反イスラエルデモの様子がよく流れてきます。日本でも抗議デモは行われましたが、まだ規模が大きいとはとても言えませんね。

先日、ガザの反戦集会の現場でカリスマアジテーター・火炎瓶テツさんにインタビュー(というか立ち話?)したのですが、日本は、「被害者意識ばかりが高い」という話をされていました。

反戦を唱える際も、「東京大空襲、原爆投下を思いだせ」「300万人の国民が犠牲になったんだぞ」「二度と国の命令で若い兵隊たちを死なせてはならん」。TPPでも「米国にいいように搾取されるぞ」。もちろん、これらも正論で、大事な観点だと思います。

しかし、戦争に関していえば、日本は「1000万人以上とも言われるアジア人を殺してしまった加害者」であり、経済面でいえば、「中国やベトナムの安い労働力に低賃金で働かせ、安いTシャツを享受する搾取する側」にいることもまた事実です。

安倍政権は今年4月1日、「武器輸出三原則」を廃し、新たに「防衛装備移転三原則」を閣議決定しました。これによって日本企業も武器開発に関わることができるようになりました。

この中で、国連安保理決議の違反国や紛争当事国には移転しないと決められています。しかし、「じゃあイスラエルは関係ない、ガザ市民を傷つけることもない」と考えるのは大間違いなんです。

今年3月、自民党本部で開かれた安全保障関連部会の合同会議で、政府担当者は「イスラエルは(禁輸対象国に)入らないだろう」と述べ、イスラエルへの武器や関連技術の輸出は可能となるとの見解を示しました。

政府担当者は、紛争当事国の定義を「武力攻撃が発生し、国際の平和や安全を維持、回復するため、国連安全保障理事会が取っている措置の対象国」「湾岸戦争時のイラクなどを念頭にしている」と説明しました。

よって、ガザを猛烈攻撃中のイスラエルは、紛争当事国ではない、と。戦争真っ只中でも、何も起きてない、と言い切る。霞ヶ関文学の解釈はダテではありませんね。

「STOP! GAZA」を訴えると同時に、僕らは「日本製の武器が、ガザ市民を殺すことになるかもしれないぞ」という加害者の視点も忘れずに、政府に民意を訴えていかなければならないかもしれませんね。テツさんとのお話は面白かったので、是非アーカイブで観てみてください。

※「彼らの命を守るために声をあげるときだ。即時停戦を呼びかけよう」爆撃の続くガザへ向けたキャンドルアクション
http://iwj.co.jp/wj/open/?p=155379

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