福島給餌と野生生物 現場の苦悩と本音 | なぜぼくらはおいていかれたの 

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福島に置き去りにされた猫や犬に餌を置くことで、野生生物が町に寄ってくる問題はさまざまに深刻な様相を呈しています。

野生生物を”駆除”すればいい、猫たちへの給餌をしなければいい、ボランティアが悪い、などなどの意見が出ているようですが、それで解決できる浅い問題ではありませんし、野生生物にも猫にもボランティアにも罪のあることではなく、あるいは、野生生物や猫やボランティアを悪として排除すれがいいということではなく、”命”という深い意味を含めた、共生と線引きの英知を我々人間が問われていることだと思うのです。

今後、国や行政が対策を考えるべき重要な問題のひとつと思いますが、身近に出てきた”意見”を、『給餌と野生生物』のカテゴリーの中で集めておき、私たちも折につけ話し合いをしていきたいと思います。

今日は、帰宅困難区域の住民の方、たろさんと、だるたにあんさんから、貴重な発言がありましたので、UPさせていただきます。読者の方も、コメントでご意見を述べて下さったら嬉しいです。その都度記事にしてUPしますので、その点の御了解をよろしくお願い致します。

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★たろさんの発言 2013年8月26日
http://ameblo.jp/kaze-amb/entry-11598178350.html(この記事に対して)

マオさん、ダルタニヤンさんいつも感謝しております。帰還困難区域の住民です。本来であれば住民自ら動かなければならないことをこれまでやっていただいたこと・・本当に頭が下がります。
我が家は帰還困難区域で私が生きているうちに帰宅・生活は不可能でしょう。人がいなくなった町に残された犬、猫は生きる事に必死です。
警戒区域設定直後でしたが、我が家に近所のワンコが2匹来ていました。うちの子とあわせて3匹が玄関前でだれか迎えがくるのをじっと待っていた姿、つれて帰ることが出来ずにご飯だけを置いてくるしかなく、必死で追いかけてきた姿は生涯忘れる事はできません。(今は3匹とも保護され、うちの子は親戚宅、他2匹は飼い主さんと一緒です)
ただ、たしかに野生動物(イノシシ)の被害とからすの害があることもまた事実。
イノシシはもともと生息地ではありましたが、人がいなくなった町で尚且つ放置されているゴミをあさり、収穫することができなかった田畑の野菜を食い散らかし・・増えたことも又事実。
烏は人さえいれば、生活している人さえいれば追い払うこともあったのに、人が居ないことから追い払われず・・・被害拡大になったこともまた事実。

戻って生活する人が増えれば
野生動物の被害は減り
戻らない選択をした人の方が
おおければ野生動物の被害は
ますます拡大することは明らか

これもまた東電が負うべき罪なの
でしょう。
しかし、東電は「他人事」ですが
・・いつかかならずこのツケは
罪の代償は払ってもらいたいと
おもっています。

たろ 2013-08-26 10:57:07

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★だるたにあんさんの携帯メールより 2013年8月26日
http://ameblo.jp/kaze-amb/entry-11598178350.html(この記事に繋がって)

こないだイノシシやカラスの害のことを書いたのはだからえさやりはダメ、ということではなく置く時は更に注意が必要だな、と自戒の意味でした。

ここしばらく朝日新聞のプロメテウスの罠という連載でイノシシの話が載っていて切り抜いていたのですが(この連載は一から切り抜いていますが)ふとえさやりは一因かもしれないけどやはり国の対応のまずさが一番の原因なんだと改めて思いました

いつも餌を置きながらイノシシやカラスの害が拭えず悪いことをしているような申し訳なさがついて回っていますが、、、、
ただ一ヶ所に膨大な量の餌を置くわけもなく給餌ボラが糾弾されるのは糾弾しやすいだけなのではないか、と思い直したら少し気持ちが軽くなりました。
私としては住民が帰還してきたらまただいぶ様相が変わってくるのでその時に再考するつもりです。

野生動物の問題は解決しないですよね
いい知恵なんてないですよね