8号の感想 | Wanna Be Free

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今年もセンバツの季節がやってきました。今年のセンバツイラストは丸井・イガラシをアニメ墨高に仕立てて、背景をダークっぽくしてみました。

実はこの背景・・2月に発表された「ポケモンレジェンズZ-A」のPVからヒントを得て・・・

 

 
作中に登場する「ファイアローがプリズムタワーとミアレシティを周回する」このシーンをモチーフに
 
甲子園野球塔の写真を線画アプリで線画にして、さらに白黒に反転させて黒と白のグラデーション2枚を使ってZA風に寄せてこの絵を完成させました。

 

久しぶりの感想となります。

 

※前回までのあらすじを簡単に・・・

10回裏に近藤が登板し、三球三振でお花茶屋を抑え11回に半田の先入観を入れたスライディングで1点を勝ち越し、逆に自らの策が裏目に出てしまい失点を許したお花茶屋。11回の裏近藤が抑えれば甲子園への切符が手に入るわけですが・・・

 

スタートはお花茶屋杉本監督の考察から・・・

お花茶屋はイガラシと松川の対策を万全にし、エース蕪木を登板させず延長なしでケリをつけるつもりではあったものの、「墨高はすでに手の内の中」とは言え、墨高のしつこさに意に反して蕪木を登板せざるを得ない状況に、そして試合は延長、谷口監督の究極の賭けとも言える「サヨナラの場面に1年近藤を抑えに登板」、そして自らの策が裏目に出てしまったという・・・

 

しかし杉本監督は大富豪でいう「ジョーカー」のカードを井口としていた。でもそれは見誤ったのかもしれません。確かに井口は「捕手であり投手である」でジョーカーの「何にでもなれる」ではあるが、おそらく「井口が投手に出れば墨高の最大の弱点とも言える捕手の脆さ」には気づいてたはず。しかし井口は登板しないと踏み対策は踏まなかった。そこまでは読みは当たってたものの、本当のジョーカーは井口ではなく「半田の小柄な体格を使った先入観プレー」こそが本当のジョーカーだったのかも、そして想定外だった1年近藤の登板、当然1年故の脆さとプレッシャーに耐えられないだろうから1年の登板もないだろうと・・・しかし谷口監督は究極の三振ねらいという最大の賭けとして近藤を登板させた。そこで気づくべきだったかもしれません。「近藤という3のカードを4枚出して「革命」を発動させていた事を・・・」

革命:大富豪で4枚の同じ数字のカードを場に出し「革命」を宣言したら、ゲームが終わるか「革命返し」されるまで数字の強さが逆転する。(ジョーカーを除く)その為革命が発動すると3が一番強いカードとなる。

 

話は戻り、11回の裏ツーアウト。あと一人で墨高の勝ちが決まりますがここで「あと一人」コールが発動し、近藤が初めてボールを出してしまう。近藤は関西出身(多分)だから「あと一人」コールは慣れてたと勝手に思ってたがやっぱりプレッシャーが近藤を襲った模様。1ストライク3ボールから捕手井口がタイムをかけて近藤を落ち着かせてからようやく理想とするストライクが入る。そして「あと一人」から「あと1球」に変わった後の投げた球は無情にも、足を引きずっている半田の所に行ってしまうが、慌てる事もなく平凡なレフトフライを難なくキャッチ。しかも何か悪い事をしたかのように「すみません」と謝る半田・・・

 

そして試合終了。茫然自失でベンチにへたり込んだ谷口監督。おそらく勝って甲子園の出場を決めた事に追いついてないのかも・・・

まあ・・それはともかく。

 

甲子園出場を記念して実は用意していました。実は久保がホームランを決めた時点で下書きに入ったのですが、ここから話が2点3点し、さらに近藤が土壇場で抑えに登板するという想定外が発生した為(この時点で絵は完成してた)修正までの時間がなかった為、このまま出す事にしました。

 

プレイボールが連載を開始し51年、そして甲子園歴史館や甲子園100周年記念事業の中で唯一「甲子園に出場していない漫画」として長らく言われて続けてきましたが、故ちばあきお氏が生前描くことが出来なかった「谷口達を甲子園で活躍させる」という原案が形が違えど、歴代墨二中キャプテン4人で甲子園に行くという形で叶う事となりました。

(もう確定でいいですよね・・・もう杉本監督マッタはないですよね???)

そして今年は甲子園球場開場100周年という節目の年に墨高野球部がやっと甲子園の舞台に立てる・・・さてここからどういった展開になるのか・・何せここからは谷口自身「未知の領域」となるので全く予想ができません。

 

とにもかくにも、まずは墨高野球部甲子園初出場おめでとうございます。

 

※ここからは自分の考察

甲子園出場を決めた・・・のは良かったのですがやはり「谷口が高校生の時に出場を決めて欲しかった」という意見はチラホラ聞いてました。自分も高3の時に行って欲しかった・・という気持ちはありました。しかし実際には準決勝で谷原に負け、決勝で明善が勝利し甲子園に出場した事になってます。

ここから自分の考察となるのですが、逆になぜ谷口は高3で甲子園に行けなかったのかを考えました。結論は「墨高よりもさらに強豪高がいた」です。墨高よりも谷原や明善の方が経験・技量が上だったのと、仮に谷原に勝ったとしても決勝で明善に勝てた・・という保証がどこにあったのか?多分あそこまで疲労困憊の状態で決勝に挑んだら負けてた可能性は高いと思います。そもそも墨高は野球部に特化した高校ではなく「普通の都立高校」であって谷原や東実のように専用のグランドや設備があるわけではありません。限られた中で最大まで頑張ってもそれでも上には上がいる・・谷口だから墨高が一番強い・・谷口達は主人公なんだしがあれだけ頑張ったのだから甲子園出場出来るだろ・・ではなく「主人公と言えど現実は甲子園出場はそこまで甘くはない」「谷口達よりも実力・経験が上がいた」というのがひょっとしたらプレボ2の狙いだったのかも・・・と思ったりします。(これはあくまで私の考察です)

 

谷口が3年の時、十分な休息も取らず「体を動かさないと気がが済まない」で無理な練習が疲労困憊につながり、結果準決勝でズタボロになり最後はサヨナラ負けという悔いが残る形で高校生活を終わったが、監督の時にそれらを経験を後輩たちに指導させ、適切な体作りを行い、ベストな状態を作り上げた・・そして疲労困憊もなく決勝を勝つことが出来た・・これに尽きるのではないでしょうか。

 

「それでも谷口を選手として甲子園のマウンドに立たせてほしかった」と言われたらそこまでですが・・・

でもこれだけは言えます「谷口はスーパーマンではなく、谷口でも超えられない壁がある」というのを・・・

 

(あくまで自分の考察であることをご承知おき願います)