ずっと親戚づきあいは煩わしいとは思っていましたが、幸いヨメ側の親戚一同はマトモな人ばかり。
ここ数年、義父の家で義兄弟集めて飲み会をしたりしていましたが、その義父は喜寿を迎えるということで、義父と義理の兄弟を温泉旅行に招待しました。
いつもなら迷わず車にするところですが、この時期は降雪や凍結が怖いので鉄路に。
6人集合してまずは新宿まで行き、
ホーム売店で駅弁などを買い込み、「かいじ」に乗車。
あずさ、かいじとけっこうな本数が出ていますが、三連休の初日のせいかけっこう混んでます。
全席指定ですでに満席とのアナウンスでしたが、指定券を買っていない人がけっこういました(空席には座っていいけど、指定券を持ってる人が来たらどく)。
そのせいでデッキにはけっこう立ち客がいて、トイレに行く時にちょっと難儀します。
全席指定はこういうことがあり、だからこそ自由席も必要だと思うんですけどね。
事前に指定券を買っている側が不便を強いられるのはちょっと疑問です。
出発が昼過ぎなので、駅弁で一杯。
ロングシートでまさか弁当を広げるわけにはいかないので、やはり優等列車はいいですね。
八王子を過ぎると目に見えて山の景色になり、空も一段と青くなったような気がします。
大月で乗客の大半が下車。
特に外国人旅行者風の人が多かったのですが、なんでも河口湖で富士山の撮影スポットがバズったとかなんとかで、ソレ目当ての外国人観光客が多いんだそう。
しかしインバウンドも結構なことですが、そもそも自国民が満足に旅行に行く金銭的・時間的・精神的余裕もなく外国人観光客が押し寄せるなんて、そんなの発展途上国じゃないですか。
で、14時前に塩山へ。
鉄路の1時間ちょいなんて近すぎて、気持ち的にはせいぜいあくび1回くらいです。
ここから(自分的には)リッチにタクシーでお宿に向かいます。
いい天気。
目指すお宿が見えてきました。
お部屋に荷物を置いたら、まずは川っぺりの露天風呂へ。
誰もいないので1枚いただきました。
まずここが義父と義兄弟に気に入ってもらえたようで、連れてきた甲斐がありました。
大部屋。
普通なら夕食の間に布団が敷かれるものですが、すでに布団が敷いてありました。
宿泊業に共通する、コロナ明けの人手不足の影響のようです。
実際、義弟が館内を散策していた時にタバコ休憩中のスタッフさんの立ち話を聞いてしまったそうで、けっこう大変そうでした(←少しぼやかしています)
すでに特急の中で1杯やってしまっていますが、風呂上りということでまたビールを。
日が暮れてきました。
今度は内湯に入りにいきます。
このお宿は源泉かけ流しで、シャワーまでも源泉だそうです。
貸切でない大浴場は内湯×2、渓流露天風呂×1があるので、全て入らないと気が済まないし、同じ風呂でも昼と夜では違うので、何度も入ってしまいたくなります。
夕食。
いつもはヨメと娘の残した分を片付けるために満腹すぎて苦しい夕食も、今日は義弟たちがいるので自分の量だけで済み、素晴らしい。
子はワインを注ぎまくってました。
その後また風呂に入り、その後は部屋飲み。
ここで義弟が人狼ゲームを持ってきており、ワシも初めて体験しました。
これはけっこう難しく、かつ面白かった。
もっと大人数でやりたいです。
そして翌朝。
昨日は飲みっぱなしだったので起きられるか心配でしたが、普通にバチーンと。
今日もいい天気です。
朝もまた温泉に入り、みんなを起こしまくって朝食。
それからまた温泉に浸かりました。
ちなみに混浴でしたが、ワシと子だけでした。
残念じゃないですよ!
で、お宿を後に。
温泉も料理も、義父や義弟たちに喜んでもらえてよかった。
それから富士山を眺めつつ、
向かったのは「ぶどうの丘」。
地下のワイン貯蔵庫を見学したり、
展望コーナーで有料試飲をしたり。
いい眺め。
とはいえこの時期はぶどう畑がないので、荒涼とした感じになってます。
でもこんな広々としたところでワインを試飲するのは気持ちいい。
そろそろ12時になるので、展望レストランに。
しかしココ、12時きっかりオープンなんですね・・・。
11時55分には大行列になってました。
11時半とかに開けてくれてもいいのになあ。
ぶどうの丘なのにビールを頼むドあほ。
しかしあの赤んぼが、いつの間にかナイフとフォークを使うようになるとは。
ワシなんて初めてナイフとフォークを使って食事をしたのは、中三ですぞ。
土産を漁ってタクシーで塩山駅に着き、みんなが土産やさんで買い物をしてる最中、入線してくる列車を見ようとホームに近づいてみると・・・
なにやら、普通じゃないアナウンスが。
よく聞いてみると・・・この先で列車が倒木と衝突し、運転見合わせと。
せっかく渋滞知らずの鉄路にしてコレかあ、と思ったものの、当初予定していたやつの1本前(1時間前)の「かいじ」が、この塩山で足止めを食っています。
一瞬、
①甲府まで戻って身延線経由で静岡まで行き、そこから東海道新幹線で戻ってくる
②小淵沢まで戻って小海線経由で佐久平まで行き、そこから北陸新幹線で戻ってくる
という、趣味と実益を兼ねた代替案も考えたのですが、アナウンスを聞いていると人身事故とか崩落ではなさそうだし、思いのほか早く復旧するかもしれない。
よし、ということで指定席を取っていたより1本前の、塩山駅で足止めを食っていた「かいじ」に乗車。
座席上のランプが緑は指定券発売済で着席区間、黄色はもうじき指定券発売済区間、赤は「今のところ空席」という意味。
なので赤ランプの座席が6人分あったのでそこに座ります。
すると思いのほか早くもうじき運転再開の見込み、というアナウンスが流れ、ちょっと待ったら結局たかだか20分で運転再開。
次の大月で大挙してお客が乗ってくるのですが、その座席は黄色ランプがついているので、今の座席は終点まで誰も乗らないはず、と予測を立てたらその通りでした。
もちろん車内で検札は受け事情は説明したので問題なし。
おかげで逆に当初の予定より40分くらい早く新宿に着くことができました。
いやあ、鉄じゃないけど最低限の知識を持っていてよかった。
今回の旅行は、宿泊費はまあいいとしてもJR代とタクシー代、そして昼食代や夜のお酒代など、自分の家の常識で考えると相当な贅沢で散財をしましたが、義父や義弟たちはかなり喜んでくれましたし、これまでいろいろ面倒を見てくれた親族への恩返しができたと思えば安いものです。
さあ、疲れたワシの下半身に恩返しをしてくれるのは誰かなあ?