コロナ渦で長らく閉園していたディズニーランドが、ようやく7月からオープンするそうですね。
まあ個人的にはもう行きたくないところではありますが・・・
(嫌ってる割には10回は行ってる。仕方なく)
たしか中学にあがるかどうかの時にオープンしたんだっけか。
中一のクラスのお別れ遠足でディズニーランドに行くことになって、クラスを二分する「行きたい派」「行かない派」での論争が展開されたのをいまだに覚えています。
もちろんワシは行かない派。
初めて行ったのは高2の社会見学でしたが、その時にはクラスで嫌われている奴と一緒にいるところで他のクラスメイトにまかれてソイツと二人きりにさせられてしまい、土地勘もないし嫌になってとっととバスに戻って寝たりしたものです。
でもまあ好きな人が圧倒的多数なことは理解しています。
個人的にはサバゲに行く際の渋滞が嫌なのでどこか別の所に移転してほしいですが、まあ日本にとって重要な場所でしょうね。
そんなディズニーランドが再開となると、しばらくは混雑で入場制限が続くことになるのでは・・・。
7月最初の土日は特にひどい状態となるでしょう。
入場制限か・・・
22年前を思い出しました。
その頃につるんでいた同僚たちと3回くらいディズニーランドに行ったものです。
その中に人気の女子が1人いて、それを狙う男子が何人もいて(わし含む)、とにかく欠席すればそのぶん後れを取ってしまうため、必死におでかけにはくっついていったものです。
(最終的にはわしと付き合った。でもフラれてこのメンバーの男と結婚した)
その中に、とても嫌な奴がいました。
最初は猫なで声で「ちょんまげく~ん」とか近寄ってきたのに、ワシもその女子狙いだと分かると手のひらを返し、盛んにわしをディスるようになってきまして。
車に乗せるとそれがひどくなり、
「あー、今のブレーキはちょっとなあ」
「いまクラッチつなぐの失敗したでしょ」
「えー?今のラインおかしくない?ねえ、おかしくない?」
とかうるさい。
うざい。
降りろ!と思ってしまいます。
で、12月あたまの日曜日。
天気も良く、まさに行楽日和。
車2台、6人でディズニーランドに向かいます。
首都高湾岸線の葛西インター降りてからがすでに大渋滞、どうにか駐車場に停めたらすでに10時で、受付ゲートに向かうともうすごい行列。
そしてゲートに向かう人数と同じくらいの人たちが、逆方向にぞろぞろと歩いてきます。
入場制限がかかっていたのでした。
せっかくここまできて入場制限じゃあ残念だろうなあ・・・。
我々は、例のイヤミ野郎が持っていた企業パス(その会社の福利厚生の割引パス)があるので、チケットを事前購入していなくても当日に入場できるのでした。
なのでそのまま受付行列に並んだのでした。
その近くの列外で、60歳すぎのおばさんに連れられた5歳くらいの女児がずっと大泣きをしています。
きっと、
「ばぁばとでぃずにーらんどにいこうね」
とかで、ルンルンで来たものの、入場規制で入れなかったのでしょう。
おばさんが困った顔でなだめていますが、女児は泣き止みません。
そりゃあそうだろうなあ・・・でも仕方ないよなあこれじゃあ・・・
でもわし、こういう純真無垢なこどもの泣き顔をみるのがツラい。
なんとかならんものかと思っていると、そのイヤミ野郎。
「おじょうちゃん、おじさんたちと一緒に入る?」
なんと、その手があったか。
「あら、いいんですか?ほら〇〇、やさしいお兄さんたちが一緒にはいってくれるって!」
「ほんと!?」
涙で顔をぐじゃぐじゃにした女児が、泣き顔とも笑顔ともいえない表情で喜びました。
・・・というわけで我々は10人となり、無事に入場を果たし、そこでおばさんと女児とお別れしたのでした。
その女児も、おそらく一日ディズニーランドを楽しんだことでしょう。
今はもう20代半ばでしょうか。
この時の記憶なんてもうないでしょうけど、他人に親切にできる、いい大人になっているでしょうか。
えっちな恩返し、まだですかね。
イヤミ野郎も、どうせそのお目当ての女子にいい所を見せようと思っての行動だったのでしょう。
でもそのおかげでワシもなんだか救われました。
嫌いなままではありますが、見直しました。
で、その日の帰りの車の中。
「あー、今のブレーキはちょっとなあ」
「いまクラッチつなぐの失敗したでしょ」
「えー?今のラインおかしくない?ねえ、おかしくない?」
…降りろ!!