日常点検のススメ | ちょんまげインプの部屋

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いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

今はオートマでハイブリッド車に乗るワシですが、以前はモータースポーツ(主にジムカーナ、当初はミニサーキット、一度だけダート)をしていたので、タイヤの空気圧のチェックなどは習慣で行っています。
敢えてモータースポーツから遠ざかるために車を買い替えたようなものなので、当時持っていたフロアジャッキや電動工具などもすっかり手放してしまいましたが、細かい工具の他、エアゲージとエアコンプレッサ(電動空気入れ)は持っているのです。

 

で、ある朝のこと。
空気圧は4輪とも、指定圧の通り(運転席ドアを開けるとシールが貼ってある)に合わせているのですが、エアを測ってみると、右リアだけ300kpa(昔の言い方だと「0.3キロ」)ほど減っているのです。
他の3輪は、まったく減っていないか、あるいは減っていたとしても計測誤差と言える範囲。
ただ、前回エア圧を合わせた際に右リアを測り間違えた可能性もないこともないため、とりあえずこの時は右リアのみ指定圧まで空気を入れて、様子見をすることにしました。
もしパンクをしていたら、翌日辺りに測ったらかなり減ってるはず。


が、その後は一週間ほどまめに右リアを計測したものの、圧の動きなし。
まあ、大丈夫かな・・・ということで、ひとまず安心。

 

で、2週間ほど放置した先日。
改めて4輪のエア圧を測ってみると、やはり右リアのみ300kpaくらい減っています。
他の3輪は、今回も計測誤差といえる範囲。
こりゃあ右リアのみ、ごくゆっくりと、文字通りの「スローパンク」をしてるに違いありません。

スローパンク(スローパンクチャー)とは、タイヤの微細な亀裂や隙間などから、一定以上の空気が徐々に抜けていくこと。
もっともパンクを起こしていないタイヤでも徐々に空気は抜けていくものですが(正常なタイヤでも、半年もすれば300~500kpaくらいは減ります)、スローパンクはそれが外的要因(タイヤに何かが刺さったり、ヒビ割れが生じたり)で起こります。
が、文字通りゆっくりなので、なかなか気づくことができません。
空気圧が不足したまま高速道路を走りでもしたら、スタンディングウェーブ現象(高速で回転するタイヤがゆがむ)でバーストしたり、あるいはホイールからタイヤが外れたりして、大事故につながります。

ちょうど車検の時期だったので、とりあえずエアを規定をちょっと超えるくらいに入れ、無理な走行はせず(もともとしませんが、速度を抑え気味に)、また常に左後輪に意識を集中して(実際には腰に意識を集中)ディーラーに向かい、車検の手続きついでに「右リアのスローパンクの可能性」をメカさんにお伝えしたのでした。
すると、その日の夕方にディーラーから電話がかかってきて、「タイヤのトレッド面に金属片が刺さっていた」とのことでした。
やはりか・・・。

タイヤのパンク修理で2,500円ほどかかりましたが、もしスローパンクに気づかなかったらタイヤ1本ダメにして2万円前後の出費だったでしょうし(駐車中に完全にタイヤが潰れると、サイドウォールがダメになり再使用不可)、そもそも走行中に一気にパンクしたら重大な事故を起こしていたかもしれません。
日ごろから、最低限の点検をしていたおかげで、無駄な出費を押さえ、事故の可能性を押さえることができました。


クルマは便利ですが、スマホのようなものではありません。
壊れたら買い替えて済むものではなく、壊れることによって自分や他人、他人や自分の財産を奪うことにもなるのです。
運転免許は、「さあ、便利ですからどうぞどうぞ運転してください!」というものではなく、「車の運転に関する知識と技術があると認められるため、特別に許可される」ものです。
近年、どうにも車の運転に関して知識も技術もないような方々が車を運転しているようにしか思えないような光景をよく目にします。

それに、点検の時に車屋さんでエア圧のチェックをしてない車があちこちウヨウヨいるんだよな、よく考えれば恐ろしい話だよな・・・

 

・・・という話をヨメにしていたら、こう言われました。

 

「でもよかったね、ソフトパンクで」

 

携帯電話かよ( ̄口 ̄;)!!