my銃紹介その15・S&T64式小銃(電動ガン)外装カスタム | ちょんまげインプの部屋

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これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

※外装カスタム後のレビューです。箱出しのものとは異なります。

 

自衛隊の銃と言えば、忘れられないのが64式小銃。

豊和工業の送り出した、戦後初の国産自衛隊正式小銃です。

正式採用が1964年なので、もう半世紀以上前のことなんですね…。

 

で、そんな重要な小銃のエアガンも、実銃と同様、けっこう古くから存在していました。

それがTOPの、1994年発売の電動ガン。

おそらく当時の陸自装備サバゲーマーは狂喜したのではないかと思うのですが、そうはいっても今のマルイとは異なり、信頼性がイマイチな内部機構であり、さらに現在は製造終了後すでに10年も経ってしまっているため、オイソレとゲームで使うわけにもいかないのが現状でした。

 

その流れが変わったのが、海外メーカーS&Tが2014年に発売した64の電動ガン。

 

・・・が、当初出回った参考画像で狂喜したものの、実際に流通しだした製品を見ると「なんだこりゃ」という残念なレベルで・・・

(ああいう、量産品とは全く違う画像を事前に流すのは、かつてわしも騙された90年代初頭のホ〇ー〇ィックスM16A1エアガンのような、けしからん行為だと思います)

各部のディテールがイマイチの連続なこと、だらしない二脚、なんかボッテリした銃床、角度のおかしい弾倉など・・・

そのうえ発射機構も決して信頼性が高いとも言えず、初撃ちで壊れた…という個体をフィールドで目の当たりにしたことも。

かくいうワシも、S&T製の発売直後に予約し、数か月後にGETしたのですが、持って構えた瞬間に「なんだこりゃ」と思ってしまいました。

(悪くないんだけど持つとガッカリな、素のS&T)

実銃なんて触ったこともないのに、なんか「しっくりこない」んです。

二脚は2ロット目の改良品で、折りたたんだ際に被筒にぴったり収まるようにはなったものの、逆に開いた時の角度がおかしく(開き切らない)、つまり構えても置いてもしっくりこない!

(見てくださいこの、2脚の開ききらない半端な角度…)

で、サバゲにでも持って行こうと思ったものの、バッテリーを入れる銃床のフタを外そうとしたらなかなか外れず傷がついてイヤになり、すぐ売り飛ばしてしまいました。

 

 

その後、なぜかS&Tの64が品薄になって価格も高騰し、もう64式を手にすることはできないのかなあ・・・と思ってタラバガニ(そればっか)!

 

オクで、S&Tベースの「実銃風銃床+握把」「ダメージリペイント+外装カスタム+内部調整」したものが出ていたので速攻でGET。

それがコイツです。




なぜ同じS&Tなのにこんなにカッコイイの!!!!!

・・・というわけで、素のものとは異なるので参考になるか分かりませんが、紹介していきます。

 

 

 

最も重要な、機関部。

 

 

64式小銃の刻印もしっかり。

反対側。

素のS&Tだと、なんか金属部分の質感(塗装かな)がイマイチだったのですが、ヤスリでダメージ風に処理してあるのでカッコイイ。

 

槓桿とスライド。

もちろんライブで可動はしませんが、開くとHOP調整ができます。

 

でもスライドは途中までしか開きません。

「ジャキン!」と金属的な音がするのはいいですね。

ただ、実銃でコイツを連射で撃ったりするとき、目の付近で槓桿がガチャガチャ動くのって邪魔じゃないんだろうか…。

まあ、槓桿が横についてると射撃の時に横方向にブレるので、命中精度を高めることだけを追求すれば、真上というのは正しいかもしれませんが・・・

 

S&T製64のものすごく残念なところが、弾倉の装着角度。

 

↑のように、まっすぐになってしまうのです。

いや、真っすぐというよりむしろ後ろ向きのような…。

ホンモノは↓のような感じかな?

弾倉の角度を修正するパーツも個人製作モノがありますが、現物合わせになってしまうのが不器用なワシには難点。

途中から弾倉が斜めになったとかいう噂も聞いたのですが、コイツはそうではありません。

どうしてこんな重要な部分をオロソカにするかなあ…。

ちなみに純正380連多弾マガジンですが、ここから見ると「ああ…」と、ちょっと心配になる雑な仕上げ。

さらに、ふつうのマルイなどのマガジンと逆に、弾が上がる部分が後部で、給弾するフタが前部にきてるので、弾倉じたいが四角なこともあってちょっと勘違いしやすい。

また、弾倉をはめるのもちょっとコツが必要で…

こう斜めに入れて、

気持ち、前に向けてグイと押し込まないとカチリとはまってくれません。

(前部弾倉止めに引っ掛ける)

これで、後部弾倉止めにかかり、固定されます。

外す時は、後部弾倉止めレバーを弾倉と一緒に掴んで、

弾倉を斜めにして前のほうに押しやれば、前部弾倉止めから外れ、弾倉が外せます。

まあ、弾倉交換がやりやすいかどうかで言えば、やりにくいと思います。

あくまで野戦向きですね…。

 

ちなみに多弾マガジンは、残弾確認孔からBB弾が見えます。

 

便利というべきか、見たくないというべきか・・・

 

さて、個人的にどんな銃でも気になる、被筒。

 

なぜなら、構えやすさに直結する部分だから。

89は左右分割ですが、64は上下分割。

上部被筒は、実物がどんな風なのか知らないのですが、このカスタム品はペーパー掛けがされて、カーボンチックに加工されています。

またリベット類がS&T状態から打ち直しされるという、実に細かいカスタムも。

 

二脚は、下部被筒のエグレにぴったりと収納できます。
(1stロットはこの状態でブラブラしてた)

 

デカい、重いというイメージのある64ですが、被筒はむしろ89よりも細く、二脚もちゃんとうまく収納されることから、意外に持ちやすい。

ただ、射撃時に素手で持ったら熱いのかな・・・?

 

さて、今回購入の決め手となり、そして持って「ああ、これこれ!(←実銃知らないくせに)」と気に入った主因である、実銃「風」カスタム銃床。

 

S&Tのものもぱっと見は悪くなかったのですが、なんかボッテリしてるし色も綺麗すぎるし、そして構えると「なんだこりゃ」という…。

なのでこれはホントに良い。

ただ、このカスタム銃床は初期の仕様のようで、クビレてないです。

それでもS&Tより色味もいい(実銃知らないくせに)。

ちなみに床尾板。

フタを開けるとすでに穴が開いていて、ミニSくらいのバッテリーなら入ります。

これでようやく撃てます。

ホンモノはここに工具が収納できるみたいです。

 

さて、銃床に続いてカスタム握把。

 

これも初期のチェッカリングが別パーツのものです。

S&Tのはやたら太かった記憶がありますが、コイツはちょっと小さくなり、握りやすくなりました。

…が。

引き金を引こうとすると、これでもやたらと遠いのです。

実銃でも「握把は細いのに、引き金が遠い」という評価があるので、その辺りも忠実に再現されているようです。

引き金を引く(絞る)時は「闇夜に霜の降る如く…」とはいうものの、こんなに遠い引き金だとブレやすいと思います。

 

個人的に好きな形状の、フラッシュハイダー(消炎制退器)

 

古臭く、いかにも64という感じ。

下についてるでっぱりは、着剣ラグ。

照星の真下についてる円筒形のものは規制子で、実物はローレット加工がされていますが、S&Tはツルンとしてます。

それがリペイントカスタムの際にちょっとだけローレットっぽく加工してくださっています。

 

照星(フロントサイト)は悪名高い、可倒式(しかも倒れやすい)。


藪に引っかっても倒れやすいほうがいい、みたいな思想が影響したとか何とか聞きますが、まあ当時の設計/用兵思想がそうだったんでしょうから、後世のワシみたいなのが文句をつけるのも筋違いでしょうか。

 

射撃の反動で倒れることもあったとかいう話も聞きますが・・・ 

で、照門(リアサイト)。

これも可倒式。


これも批判が多く、「撃った反動で鉄帽のツバに当たって倒れる」とか…。

防弾チョッキを着て構えると、まず鉄帽のツバに干渉することはありませんが、防弾チョッキを着ないで構えると、特に伏射ちの時には鉄帽のツバに照門が近くなるので、それも事実かもしれません。

ただ、構え方を工夫すれば何とかなるような気もします。

あるいは66式の鉄帽がよっぽどツバが長いのか…?

 

ちなみにS&Tの純正オプションで、外付けレールマウントがあります。

 

これでスコープやドットサイトが搭載できますが、個人的にはコレはないなあ。

 

さて、64の最大の欠点とも言えそうな、セレクター。

 

一度引っ張ってから回すという、使い勝手サイアクのもの。

(本家「アタレ」)

ちなみに素のS&Tはただ回すだけだったのですが、このカスタムはわざわざその引っ張って回すというのが再現されています。

ここだけはさすがのワシでもどうにかならなかったのかなあと思いますが、まあ当時の日本の設計思想がそうだったと言えばそうなのでしょう。

サバゲではどうせ「レ」にしたままでしょうけれど・・・

 

 

ちなみに、スリング(負い紐)。

 

 

64式には、官品の負い紐が似合います。

ヒートアップというところで出している、官品同様レプリカの負い紐。

以前HFやTOPの64式についてきた(別売り?)負い紐も、出所はココらしいです。

ウチも金具だけ官品同様のレプリカを製作しましたが、↑には紐の部分で絶対にかなわないのですぐやめました。

 

ちなみに旧来の負い紐は「肩にかける」「背中にかける」くらいしかできず、野戦ではそれほどの不便はないものの、近年の戦闘スタイルにはついていけなくなっています。

 

2000年前後には部隊によって市販の3点スリングが使われるようになってきていますが、中には官品の負い紐をつけたまま、上から3点スリングをつける光景も見ることができました。

空自では今でも現役ですが、基地警備隊ではストック基部にホルダーをつけ、ワンポイントスリングで吊っているような運用もあります。

個人的には、このA.O.S.E製の2ポイントバンジーが使いやすくてお気に入り。

 

個人製作の「薬莢受け」をGETし装着。

64の場合、槓桿を塞がないのでつけたままHOP調整もできます。

 

まあサバゲでは不要ですが・・・

しかし実銃の場合、ちゃんと排莢したのを受け止められるんでしょうか?

 

 

各部の紹介は以上ですが、持ったり構えたりしてみての感想。

 

確かに長い(990mm)。

でも、思ったほど長すぎる!というわけでもありません。

そして重さですが・・・意外に軽い。

測ってみると、なんと3.4kgしかありません。

実物は4.4kgだそうなので、S&T製は1kgも軽いのです。

コイツを持った後にマルイの89を持つと「重!」と思ってしまうほど。

これか…素のS&Tを最初に持った時に感じた“違和感”は。

64式の実銃は知らないですが、89よりデカイのに軽いんですもん。

もう少しズッシリしてくれないものかなあ・・・

 

まあその変な軽さは置いておくとしても、89用の3点スリングをつけて身体に下げたり構えたりすると、意外にそんなに邪魔でもない。

 

被筒の辺りが細身なのがいいのでしょうか。

ただし弾倉交換は迅速にはできないですね。

比べてしまうと、もちろん89式のほうが持ちやすく構えやすいです。

それが時代(設計思想)の進化なのでしょうか・・・。

 




ということで、サバゲに行ったついでにシューティングレンジで弾道を見てみました。

 

うん。

普通に撃てます(笑)

0.2g弾を使用してみたのですが、89に比べると30mくらいでちょっと弾がばらけるような感じ。

たまに弾の上りが悪いかな?と思うこともありますが、ノーマルマガジンを使うとまあ大丈夫。

でも反動はないし、やっぱり撃って楽しいのは次世代ですねえ・・・

それに引き金は遠くて引きづらいし、マガジン交換はしづらいし。

さらに頬づけをすると、ちょっとサイトが見づらい。

左にスイッチングすると、ちゃんとした姿勢では照準が覗けません。
というわけで、ゲームには投入せず。



コレは海外製品なうえに長さもあり、積極的にサバゲで使えるようなものではないでしょう。

しかし自衛隊装備にこだわるのであれば、持っていて損はない一挺だと思います。


 
 

【他の銃紹介記事】

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