レガシィ・アウトバック試乗 | ちょんまげインプの部屋

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今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

たまたまクルマの1年点検にディーラーに行ったら、

「アウトバック、試乗車ありますのでよかったら…」

と。

別にレガシィ系は興味ないし、アウトバックなんて買う可能性もないしなあと思ってたんですが、なんか先週フルモデルチェンジがあったとか?

レガシィはもうレヴォーグになって無くなったのかと思っていたのですが、セダンのB4と、あとはアウトバックがこれからも続くようです。



レガシィ・アウトバック「リミテッド」。

カタログによれば、2.5ℓのリニアトロニック(CVT)だそうです。

先代の「髪の毛を後ろから引っ張った」ような顔より、こっちのほうが好き。

ただ、なんかフグに見えるんだよな~

どちらかというとB4のほうが試乗してみたい気がするのですが、まあ似たようなものだろうと・・・


ホイールは、リミテッドは18インチ。

タイヤは225/60のR18。

ボディが大きいせいか、こんな径のでかいタイヤでも大きく見えません。

このホイールデザインはSUVっぽくてアウトバックに似合いますね。

個人的にはフォレスターのあのこれ見よがしなデザインのホイールが好きではないのですが、コイツは悪くないです。


室内は、どうせインプレッサやレヴォーグと同じだろう・・・と思っていたら、違っていました。

最近の車は後席もエアコンがいじれるんですねー。

まあ車内はかなり広いです。

当然ラゲッジスペースも広い。

スペアタイヤがないので、このさらに下にサブトランクが。

ただ、リアゲートが電動なのですが・・・別にそんなの必要とは思えないし、作動機構で重くなるし、いくらかスペースも取るしで、こういうのはいただけません。



で、運転席に乗り込むと・・・高!

うちのXVより高くないか?

シートは革で、いろいろ姿勢がいじれたりヒーターがついたりしていますが・・・

そもそも「革=高級=いい物」という決めつけやめないかい?

夏は日差しを受けると「アッチッチ!」となるし冬は「ヒヤッ!」だし、服によっては滑るし、あとは姿勢を変える時に音がするし、布でいいじゃん。

パワーシートも重くなるし、何がいいのか分からん。

そんなことより形状をですね、少なくともBRZくらいのものにしてくれたほうがありがたいのですが…


さてスイッチを押してエンジンを始動すると・・・意外にエンジン音がでかい。

で、駐車場から出るためにハンドルを切って発進すると・・・なんかボディがデカいなΣ(゜Д゜;)

ものすごくでかく感じます。

確かに幅は1840mmで、日本の公道だと邪魔なだけのような気がするのですが・・・

ステアリングのギアレシオは幾分クイック方向に振られたようですが(従来が16.5:1、新型は14.0:1)、なんかすごく大柄感と大回り感が。

こりゃあないな~と思いつつ、一般道へ。

ふむ、スムーズにトルクが上がっていくな~。

そしてアクセルを踏み込んで回転が上がると、エンジン音が大きく聞こえてきます。

普通の人は「うるさい」と感じるかもしれないですが、ワシ的には好き。

それと、サスペンションはしっかりしています。

硬いのとはまた違う、なんつうかこう、しっかりした感じ。

まあ、ヒトによっては「硬い」と思うかも。

幸い前後左右の見切りはこれまでの各種スバル車と同じようなものなので、運転にストレスはありません。

視点が高いので前方視界はいいですし。

ボディの幅のせいで、幅寄せがちょっと感覚がつかみにくいのですが、運転はしやすいし、かと言ってつまらないようなものではありません。



そして試乗コース途中にある山道へ。

エンジンにはパンチ感もモリモリ感もないのですが(ボディが重いせいか?もしくはSIドライブでIモードだったから?)、コーナーでは意外にしっかり踏ん張ってくれます。

アウトバックという車の性格はよく分かっていませんでしたが、なんとなくフワフワしたサスでもつけてんでしょ?という見込みは見事にはずれました。

なんだろうこれは・・・ボディも重いのにフワフワ・ヨロヨロしないでしっかり思った通りのコーナリングをしてくれる(意外に、です)。

その割に、赤/黒のデコボコ舗装エリアを走行しても、硬い足だとバインバインするのが、そんなにしない。

車高が高い分ロールセンターは高い位置なのですが、不快なロールがないのもいいところ。

不快ではないのですが、なんかこう、坂を滑り降りるようなロールというか・・・。

ただ思ったよりロールのスピードと量が多かったので、あまり高い速度でコーナーに突っ込むのはちょっと怖いかも。

まあ、そもそもそんな車じゃないですしね。

よくわからないけどスバル頑張って作ったなーと思えました。

(追記。高いほうのグレードのダンパーは「スタブレックス・ライド」という新開発のもので、ダンパーのオイルの通路(ここで減衰を出す)を工夫して、急な動きがある時は弱く、ゆっくりな動きがある時は強くして、例えば段差を超えるときなどは柔らかくいなし、緩いコーナーをクリアするときなどはグッと押さえる・・・というようなものだそうです)


ちなみにアイサイトは3が搭載されていて、これはワシもレヴォーグ試乗でも体験しましたが、オススメ。

うちのXVもバージョン3にしてくんないかなー


・・・と、アウトバック自体に興味がないのでさらりとしたインプレッションですが、足回りが意外に良かったです。

これはぜひ皆さんにも試乗してもらいたいと思います。

あと、値段もレヴォーグより低めの設定になっているのも意外でした。

でもレヴォーグもある中でコイツを選ぶことはないなあ~

スバルだから走りもいいというのはいい部分ですが、なんかアウトバックでこの足回りはもったいなくね?という気もしました。
廉価グレードのダンパーとは違うようですが・・・
まあ、アウトバックの乗りかえをする方にはとてもいいモデルチェンジだと思います。

「車としては」いい車です。

デカいのと重いのとで、わざわざ新たにコイツを選択する必要性はあまり感じられませんが・・・

まあ、海外で売れてくれればよろしいのでは?