ワシはサバイバルゲームでは、無用な怪我&ヤな思いをしたくないので、ゴーグルの他、マスクと被り物を着用しています。
マスクや帽子を着用するのでなければ、ゴーグルなんて安価で必要十分のものがたくさんありますが、顔に被弾した際の出血や歯の折損、あるいはダメージによるやる気の喪失という問題が生じます。
しかしマスクを着用すると、必ずと言っていいほど、呼気による曇りの問題が生じてきます。
曇らないメッシュゴーグルは、視界の暗さや、BB弾の破片が飛び込む可能性という問題があります。
※追記「メッシュゴーグルは本当に危険なのか?」の記事はこちら 。
それらをどこまで高次元で両立させられるか・・・ということで、いろいろ考えてきました。
特にワシはひどい汗っかきで、特に額から流れ出る汗の量がハンパではありません。
なのでヒト様に比べてもゴーグル選びには苦労してきました。
というわけで、同じような悩みをお持ちの方の参考になれば幸いです!
ー前編:ゴーグル編ー
(後編:マスク編はこちら )
【フェイスマスク・電動ファンつきクリアゴーグル】
マルイの「プロゴーグル・フルフェイス」。
サバゲデビューの時に購入し、その後あれこれと試した結果、一周回ってコレに回帰しました。
なんだかんだ、3つも買ってます。
電動ファンがLOWとHiで選べ、一般的な湿度や軽い汗であれば問題なし(逆に寒すぎる時期も、吐く息で曇る)
心配な場合は、レンズ内側に強力な曇り止めを塗っておけばよろしいかと。
メガネもOK。
夏で汗をかく時は、曇りどうこう以前に額の汗が流れ込んできてゴーグルが濡れてしまうこともありますが、ふつうの人ならオールシーズンこれでいけるんではないでしょうか。
女子にもいつもこれを貸し出ししてます。
ちなみに↑のように帽子を後ろ前逆に被り、その上からゴーグルをかけると、バンドがうまく固定されてズレにくい。
それから排気口を塞がなくて済みます(ヘルメットは排気の行先がなくなってしまう)。
ところで
「柔らかいマスクなので、銃床に頬付けできる」
という謳い文句ですが、そのままだと頬付けしづらいので頬の辺りをハサミでカットするとよいでしょう。
(↑アゴのあたりを斜めにカット。頬付けしやすくなる)
なお、そっくりなコピー物が安価で売られています。
コピー品はファンの音がデカいうえに、各部の立てつけが甘くてレンズ部が外れやすかったりします。
特にレンズが歪んでるのか、視界が歪むのです。
これはひどい。
安物買いの銭失いにならぬよう、高くてもマルイ製のを買いましょう。
【マスクつきゴーグル】
古くからある、サンセイのマスクつきゴーグルがメジャー。
これ、安いうえにスゴクいいんじゃないの?
メッシュ版は曇り知らず、そのうえワイヤーメッシュなのでパンチングメタルメッシュより視界がいい。
マスク部はマルイのプロゴーグルよりちょっと固めですが、コンパクトなので頬付けも一応できます。
まあ、ゴーグル部の形状がカッコ悪いのが難点といえば難点。
でもお値段は2千円程度なので、とりあえず持っておいて損はないかも。
古い割にいまだに使われているということは、やはり使いやすいという証拠でしょう。
なお、同じ形状で、クリアタイプもあります。
曇り止め加工レンズだそうですが、それでも暑い時期は曇るだろうなあ。
これは本職さんが電動89でCQB訓練をする際に使っている写真もあるので、やはりコスパはいいのでしょう。
同じサンセイで、こんな形状のもあります。
マスク部の形状がこんな感じなので、ストックへの頬付けは無理でしょう。
【フルフェイスマスク?】
フルフェイス・・・というか、アタマまですっぽり覆う、フェンシングのお面のようなマスク。
全面を覆うので隙間から弾が飛び込むこともありません。
呼吸も問題なし。
でもなんかこう窮屈!
頬付けは、頬が十分にへこまないので難しいと思います。
あと、耐久ゲームなどの最中、休憩をしようとしてもマスクを脱ぐわけにいかないので、ドリンクを飲むのも苦労しそう。
【パンチングメタルメッシュ系ゴーグル】
よく売られてるやつ。
パンチングメタルは、鉄板にプレスで細かい穴をたくさん開けてるので、クリアゴーグルやワイヤーメッシュに比べて暗い。
それと、やたらに錆びる。
サバゲ始めた頃にはよく使ってますが、今はもう使ってません。
ちなみに↑このタイプは、モノによっては鼻の辺りにスキマができ、BB弾が飛び込んでくる可能性もあるので注意が必要。
【電動ファンつきゴーグル】
サバゲを始めた頃にこんなのを持っていたのですが…
なんかこう、ちょっと心もとない造りでレンズにもやや歪みがあり、ファンも弱く、布マスクをつけると徐々に曇ってきて、それになぜか装着してると頭痛がしてくるので、すぐに売却してしまいました。
電池やスイッチ部がバンドについているので便利なのがいいのですが・・・
ちなみに本家はコレ。
どんな性能か気になりますが、さすがに手が出ません。
ただ、ファン部についてはあまりいい話を聞かないので・・・
さて、愛しの88式鉄帽とセットでつけられるファン付きゴーグルがないかなあと探していて、見つけたのがこれ。
サイトロン・ジャパン(旧タスコ・ジャパン)製で、88式鉄帽と一緒に装着しても似合うのですが、ちょっと縦の幅が太いかな。
バンドには滑り止め加工がしてあり、予備レンズまでついてきて6千円台。
が・・・買った直後に故障。
すぐに交換してもらったのですが、飽きて売却した後にもう1個買ったもののこれも故障で動かず。
ダメじゃんサイトロン!
そんなこんなで、いろいろネットを辿っていて発見したのが、これ。
ゴーグル自体は安物ですが、ボーテックスというショップがカスタムしてファンを2か所とりつけ、それを電動ガン用のバッテリーをつなげるというもの。
ファンはオデコの所にあるものが多い中で、このカスタムは両端(つまり2個)。
そしてダイヤルスイッチで無段階変速ができ、しかも強力。
作動させると目が乾くのが自覚できるくらい強制排気。
ちなみに手持ちのゴーグルをお店に送れば、それに加工してくれるとか。
「なんだ、これでいいじゃん!」
と思ったのですが、もちろん難点もあります。
まずコントローラー部がすぐ熱を持つ。
それと、配線の取り回しとコントローラー部をどうするかがチト困ります。
全部ゴーグルの周辺でまとめられるといいのですが、バッテリーを身体のどこかに収納しなければならず、そのコードがかなり邪魔。
それとコントロ-ラー部の位置も微妙。
その辺りを改善してくれたら、コイツでいいのにな…。
【クリアゴーグル】
ボレータイプのクリアゴーグルで、レンズと本体の間にちょっと隙間が空いてるので、そこを空気が抜けるようになっています。
ネットでは「曇らないゴーグル!」と謳っていたのですが、そんなことありません。
マスクをつければちゃんと曇ります。
ワシもコイツ+マスクで全く曇らなかったことが1日だけありましたが、それは真冬で快晴で、足のつま先がジンジン痛くなってくるのでカイロを入れた、そんなコンディション(=汗を全くかかなかった)の時だけ。
本物は曇らないのかなあ?
そんな中、
「ま~陸自装備フェチゲーマー(?)としては、もっといいモノを買ってもいいでしょ~」
ウィリー(ワイリー?)エックスの、「スピア」とかいう製品の、さらに「88式鉄帽対応」という名称のゴーグル。
高価なものですが・・・。
まあ高いので各部の作りはいいしゴーグルはゆがみもなく非常にクリアだし、いい製品なのですが、意味の分からないのが「88式鉄帽対応」という点。
別に、テッパチにぴったりフィットするわけじゃないし、マスクをつけるとそれなりに曇るし。
専用設計でもないのにわざわざ「88式鉄帽対応」と注釈をつけるところが気に入りません。
まあ、本職さんが訓練で使うのにはいいんじゃないかと思います。
さて。
ゴーグルと言えばESS…と言っても過言ではありませんが、レプリカならまだしも本物となるとちょっとお高め。
効果があればまだしも・・・と思っていたら、知人が購入しました。
ESSのアジアンフィット・NVGゴーグル。
レプリカと違い、レンズはかなりクリア。
ちなみにテッパチと併用して装着してみましたが、ワイリーXの「88式鉄帽対応」よりもよっぽどフィットします。
肝心の曇りですが・・・フェイスマスクをして臨んだ初秋のゲームで、ほとんど曇らないという好成績。
アジアンフィットのおかげか、鼻息が上がりにくいようです。
ただしずっとアンブッシュしていると、目の周りの皮膚の発汗のせいか、やはり曇るようです。
またもともとレンズ内側にアンチフォグ加工がされていますが、安物の曇り止めを塗ったら曇るようになってしまいました。
また額の汗は、少々ならスポンジが吸収してくれますが、大汗となるとさすがにダメですね。
クリアゴーグル系はあまり進化もないように思っていましたが、2018年になって、あのSWANSがライラクスとコラボ?のかなり本気なサバゲ用ゴーグルが登場。
88式鉄帽とのフィッティングも悪くないようだし、通気性がいいらしい(ただしヘルメットを被ると空気の抜け道がなくなる)
が、チト高いうえにどのみちワシのような汗かきにとっては、曇る時は曇るので、まだ買ってません…
これは最近知ったのですが、ホントに曇らない!とツイッターで評判になっていたエッジタクティカルのブリザードというもの。
ちょっとお高いのと、形状が顔にフィットしないという話もあるのですが、曇りにくいというのは本当らしい。
これは近々試してみます。
【シューティンググラス】
シューティンググラスは手軽だしカッコイイし、普段も使えるしでとてもいいのですが、サバゲで使うとなると上下に隙間があってBB弾が飛び込んでくる可能性があること、それからズレやすいのとで、あまりオススメできません。
まあ試射くらいにはいいでしょう。
ちなみに、フェイスマスクをつけたりバラクラバを被ったりすると、まず確実に曇ります。
強力曇り止めを塗っても曇ります。
目の下にスキマがあり、そこからモロに吐息の水蒸気が上がってくるんでしょうねえ。
真冬で汗をかかない時期なら、バラクラバを被っても大丈夫ですが…
さて、写真はありませんが、曇らないシューティンググラスを求め、ESSのクロスボウ(正規品)を一時期所有していました。
レンズの内側にナントカコーティングを施し、曇りを防ぐ、とかいう触れ込みで、販売店のHPでも
「お風呂でも曇りません」
と豪語していました。
が、そんなことはありません。
お風呂に入ってクロスボウをつけてみたら、すぐ曇りました。
そんなだったら安いやつでいいじゃん、ということで売り払ってしまいました。
さいごはコイツ。
東京マルイの、こいつもプロゴーグルと言います(フルフェイスタイプとは別)。
実はサバゲを始める際に最初の最初にコイツを買ったのです。
が、部屋で試し撃ちをする時にかけたらその時すでに曇りました。
屋外のゲーム前の試射でも、マスクなしでもすぐに曇るくらいですから・・・
さらに形状も顔にフィットせず、そのせいでズレやすく外れやすく、まったく使っていません。
ごくたまーにコイツでサバゲをしてる方を見かけますが、目を失いたくなかったら、やめたほうがいいでしょう・・・
(昔はコレを使ってサバゲする人が多かったようです)
とまあ、ゴーグルは、どうしてもクリアの場合は曇りから逃れることはできず、メッシュの場合は視界悪化と破片の恐怖からは逃れられないということです。
なので、大汗をかいたり湿気が高い場合はメッシュでガマン、それ以外の時期はファン付きクリアゴーグル、ということでいいんじゃないでしょうか。
おまけ【曇り止め】
ゴーグルの曇りは、以前スキーをしていた頃からの課題でした。
スキーもサバゲも、ゴーグルが曇ってしまうと何もできません。
スキーをしていた頃は、曇り止めの効果がイマイチでも、滑ってる最中は風が通って曇りが取れたのでいいのですが、サバゲではそうはいきません。
イチオシはコレ。
実弟がいろいろ試して「コレはいい」と勧めてくれたのですが、確かにいい。
塗りが甘いともちろんだめですが、ぜんっぜん曇りません。
もちろん必要以上の呼気や湿気の中では曇ってしまいますが、晴れるのも他より速いと思います。
まあ他の曇り止めでも効果がないことはないと思いますが、モノによってはレンズ部に変な跡が残るものがあったりすることもあるので注意。
というわけで、後編 に続く!