ドイツの世界遺産巡り: シュヴァーベン•ジュラの洞窟と氷河期の芸術。南ドイツの6つの洞窟が世界遺産に登録されています。


人類が約4,3000年前から3,3000年前にシェルターに使っていた場所、シュヴァーベンジュラ山脈のローネタールとアッハタールの2つの渓谷にあります(Wikipediaより)。因みに、シュヴァーベンとはドイツ南西部の地域です。


今回訪れたのは、アッハタール(洞窟)です。正直、街に行くのと違って本当に洞窟に辿り着くことができるのかと不安がよぎりました。まずはシェルクリンゲンにある最もメジャーなホーレ•フェルスへ向かいます。


フランクフルトからウルム経由でシェルクリンゲンにやって来ました。列車のアクセスは良かったです。

シェルクリンゲン駅。

シェルクリンゲンの街のデザインが可愛らしい。

シェルクリンゲン近郊(ホーレ•フェルス)で発見された後期旧石器時代(オーニャック文化)のヴィーナス小像のオブジェを発見。

田舎道をてくてく歩きます。ホーレ•フェルスは、駅から約1.5km、20分程でしょうか。

世界遺産の案内を発見!意外とすんなり来れました。

ここがチケット売り場。洞窟のすぐ側にあります。

ホーレ•フェルス(洞窟)の入口です。意外に狭いです。

ガイドツアー(15人程集まってました)に参加(ドイツ語です)。ガイドのお姉さんが力説して説明してくれますが、話がとっても長かったです。

洞窟内の通路もしっかり整備されています。

ツアーの一番後ろに並んだので、振り向きながら写真撮影。

洞窟の中は思った以上に広いです。そして涼しいです(外が暑いので)。

照明もちゃんと設置されてます。もし照明がなかったらきっと真っ暗でしょう。

奥には一般公開されてない場所もあります。

ホーレ•フェルスは、年代的には約3万5千年〜4万年前とのこと。

更に洞窟を登って行きます。

ヨーロッパでかつて分布した新人であるクロマニョン人が住んでいたのでしょう。シュヴァーベンジュラ山脈の渓谷には、旧人のネアンデルタール人も住んでいたことも確認されているぐらいです。

因みに、クロマニョン人とは、南フランスで発見された化石人類につけられた名称とのことです。旧人であるネアンデルタール人等に対する新人は現代型ホモ•サピエンスと言ったところでしょうか。

手摺りや階段は湿っているので、転ばないように気をつけた方がよいです。

上から見ると。なかなかの立派な洞窟です。

入口付近の展示エリア。

展示資料はガラスケースに入っているので、うまく写真は撮れませんでした。

ビーナス小像のサイズは、高さ6cm、幅3cm、重さ33g程度で小さいものです。

旧石器時代では最古の美術品であり、先史時代の造形美術品としても最も古いことです。

骨フルート。最古の楽器なのでしょうか。

洞窟のガイドツアーを十分満喫した後、外に出ると太陽が眩しい!

これまで、なかなか訪れる機会もなかった、ドイツの世界遺産であるシュヴァーベン•ジュラの洞窟でしたが、頑張って来た甲斐がありました。


ホーレ•フェルスが一番お勧めの洞窟ですが、他の洞窟もちょっと立ち寄ってみることにしました。