現状分析
さて前回車体からとりはずしたヘッドライトユニットを殻割りしてみます。そのまえにもう少しヘッドライトの仕組みを見てみましょう。
前回までの略図をもう少し詳しく書くと右の図のようになります。ヘッドライトユニットはレンズ部分と本体部分でわかれるようになってるんです。別々に作ってあるものを接着剤でくっ付けてヘッドライトユニットになっているわけです。
で、接着の方法は色々あるみたいなのですが大半はブチルゴムっていう接着剤が使われています。モノによっては瞬間接着剤みたいなのとか溶着させてたりするのもあるそうですが・・・今回のロクダボもこのブチルゴム製の接着剤です。
この接着剤の特徴として、熱を入れると柔らかくなって冷えると固くなる性質があります。硬くなったらちょっと柔らかい消しゴムくらいの硬さになります。
ただ、どれくらいあっためれば柔らかくなるかはブチルゴムの種類にもよるみたいで、常温でも手で引っ張れば剥がせるくらいの粘度のものもあるようです。今回は手で触れないくらい、経験的には60度とかかな?くらいまであっためます。
殻割りしていく
ということで用意したのは段ボールとドライヤー。
これが今回大活躍するすーぱー殻割りぼっくす。です。
段ボールに穴開けて、ドライヤーを突っ込んで、温風を送り込んで。っていうだけです。これでいけます。
むしろこれで行けなければ接着剤がブチルゴムじゃないです。ちょっと写真すくないですがこんな感じで穴をあけた段ボールにドライヤーを突っ込みます。ぴっちり密閉すると温風が入っていかないので適当に空気の逃がし穴をあける必要がありますが、ビニテで止めたりせずにたとう折り(調べて初めて知った)で蓋する程度にしておけば隙間から抜けるのでちょうどいいかと思います。
あったまりが悪かったり、ドライヤーが温風を押し込めなくて苦しそうだったら追加で逃がしの穴を開けるくらいの気持ちでよいと思います。
そんなこんなでスイッチオンで10~20分ほど放置です。時間はテキトー。
今回は20分でタイマーかけましたが待ってるのが面倒でちょっと早く開けちゃいましたが問題なかったです。おそらく15分でよかったんでしょう。それくらい熱すると金属のねじなんかは手で触れないくらいになります。触ったとてやけどするような温度ってわけではないので大丈夫ですけどね。なので軍手の類は必須かなと思います。そのへんだけ気を付ければ、あとはツメとかに気を付けつつパワーでぱっかーんです。
私の場合は画像のような握ると広がるホース外しって工具があったのでそれ使いましたがたぶんゴム付き軍手だけでも力入れれば行けそうなくらいでした。
磨いて磨いて磨いてみよう
うーん・・・・wだいぶムラになってしらっちゃけてますね。
これほんとにどうにかなるのかなーという感じ。
というわけで事前に買ってあった今回の主役のコンパウンドで攻めます。柔らかいプラ用で艶出しとかにも使えるって書いてあったのでたぶん大丈夫なはず。説明書きを信じて使ってみます。
もうゴムがビロビロになった靴下(洗濯済み)を切って少し磨いてみる・・・・
お?これは!!!・・・・・
ゴシゴシゴシゴシ・・・・・ええやん!!!
いや、端っこが甘いなゴシゴシゴシゴシ・・・・・
いい・・いいんじゃない!これ!!
ってなわけでこんな感じで内からみても、外からみても、どっちから見ても透明で良いんじゃないでしょうか!!!!!
思ったよりうまくいってちょっと感動すら覚えるくらいw
うん。我ながら上出来でしたねー。さあ ゴミが入らないうちにまたヘッドライトを閉じましょう。
もう一度殻割りボックスに綺麗にしたレンズと片割れのヘッドライトユニット本体をいれましてドライヤーで20分弱・・・・。
温まったらあとは割ったのと反対の手順でむぎゅーっと押し付けながらツメとかもちゃんとはめつつで、元に戻していきます。
うん。ちゃんと戻りました!!
これからはHIDではなくてLEDのバルブにするので、たぶんこんなひどく焼けることはないとは思います。でも仮に焼けたとしても全然直せる技術が身につきました。
やっぱり目に見える部品が創意工夫のもとうまく仕上がると気持ちいいっすねー。
ひとまずこれで殻割り編は終了です!!!
お疲れ様でしたー
今回使ったものたち
・Dilraba 作業工具 プライヤー型 クリップ外し クリッププライヤー 19-5000
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・SK11 液体研磨材 コンパウンド プラスチック用 50cc #10000~#15000 SEK-5
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