#1221 映画『漫才協会 THE MOVIE~舞台の上の懲りない面々~』 | 特に役に立つわけでもないブログ

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個人的な雑記ですから。

 

 

 

 

 

この映画をザっと紹介すると、新しく漫才協会会長に就任したお笑いコンビ“ナイツ”の塙信之さんが、「漫才協会」とその主戦場である浅草の「東洋館」を紹介するために(?)自ら監督したドキュメンタリー映画。ドキュメンタリーというと、何やら暗くて重い雰囲気の作品を思い浮かべがちだが、この映画は最初の草野球のシーンから最後まで、塙さんの漫才協会への愛情で満ち溢れ、それがひしひしと伝わってきました。

 

 

 

 

 

漫才協会の会員は、昭和の時代からの大ベテランからデビュー間もない若手まで、チラシによると120組以上いるそうですが、そのほとんどが名前も知らないような芸人さん達。芸人というと、ちょっと破天荒な人たちが多いのかなという印象でしたが、食べるのがやっとという生活の中でも、お笑いが好きで、劇場でお客さんを笑わすために日々頑張っている芸人さんの姿を見ると、人生を掛けて好きな仕事に巡り合えた芸人さんを羨ましくも思えました。

 

 

 

 

 

いろいろ出てきた芸人さんの中でも、最初に出てきた「大空遊平師匠」は事故で右腕を失ったそうです。最初は独居老人の追跡ネタかと思いましたが、リハビリをして義手で衣装をビシッと着こなし、舞台に復帰した姿はカッコ良かった!また、本当の夫婦が離婚して元夫婦漫才として舞台に上がり続ける「はまこ・テラこ」のチャーミングな生活など、大阪の大手系列の劇場やテレビのネタ番組ではでは観られないような個性豊かな芸人さんたちが集うのも「東洋館」という劇場が惹きつける魅力なのでしょう。この映画を観たら、ちょっと一度「東洋館」に行ってみようかという気持ちになります。(^^)