人生の折々に登場(遭遇)し、

わたしの守護天使のような存在でいてくださる人たち。


まずはSさんのこと。


中学時代、同じ学校の同級生でしたが、

クラスも違い、親しいという間柄でもないまま、

彼女は上京し別の道へ。

その後、

一切交流はなかったのですが、

30代になって初めて開かれた中学同窓会で再会して、

なぜか話が弾み、意気投合。

以来、

上京するたびに短時間でも会って話をするようになっていきました。


私がカフェを開業してからも、

疲れた時聴いてと言って、

自炊したオペラやクラシックのCDを

山程送ってくれました。

CDの表面には私の庭の写真を焼き付けて下さったのですが、

1枚として同じ写真はなくて

私のブログから色々な季節の花を選んで仕上げてくれたものばかり。

まさに、宝物のような世界で一枚しかないものばかり。

その労力と費やした時間を想像しながら、

有難く、今も大切にしてしています。


そして

カフェ開業12年目のとき、

彼女は私を東京にある

有名シェフのフレンチレストランに招待してくれました。

ここまで良く頑張ったね、と何かお祝いしてあげたかったそうです。。

随分散財させてしまったけれど、

素晴らしいディナーで、一生心に残るお料理でした。

その様子を書いたブログが出てきました。





その後も、帰省するたびに私たちは会い、、

時間を忘れて過去現在未来のことを語り合ったものです。

そして今も!


さて、ここからが最新の出来事となるのですが、

私が最終営業を告知して

最後の日を迎えたころ、

こんな電話が入りました。

「あのね、日本武道館のチケット必ずとってあげるから楽しみにしていてね」

「ええっ?なんのこと?」

「角野隼斗くん、武道館で29歳の誕生日リサイタルをするんでしょ?

抽選会が3回あるから全部トライしてみるから」

まさか!

角野君のピアノは大好きですが、

チケット購入なんか絶対無理と諦めていたものだから、

びっくりだし、絶句ですよ、もう。


そうこうするうちに

1回目落選。2回目も落選だって、

そうだよね、世界の隼斗だもの、もういいからやめてね。

そんな応酬の後でした。

3回目の抽選でなんと当たったって!

1枚だけ、座席じゃないスペースに無理矢理椅子を入れて増やしたとのこと。

Sさんは自分の座席など眼中になくて

私のために一枚何としてもプレゼントしたかったようです。

泣けますね、嬉しくて。

というわけで、7月14日は初めて武道館なる会場へ行かせていただきます。

マチネーの公演なので、お昼を彼女と食べてから、

田舎者の私を武道館までエスコートしてくれるんですって。

泣けますね。


角野隼斗君は毎日1回は彼の演奏を聴くほど

私にとって、無くてはならない

酸素ボンベのような存在だと思います。


そしてSさんも彼のピアノを気に入ってるようで、

どうやってこのご厚意に報いたら良いものか思案中でございます。