朗読の登場人物の声は
人物ごとに変えるべきでしょうか？
って時々聞かれます。
どっちゃでもえーよ。
そこに決まりはない
…と、
マニュアル的には
おこたえしてるんだけど。
でも私は、
その人が誰に向かって語るか
どこを目指してるかによって
ちょっと答え方を変えてます。
んとね。
あなたが自分の子供のために
読み聞かせをするなら
気をつけなくちゃ
いけないことなんて
ただただ一緒に楽しむ以外
なーーーんにもないと思うの。
（これ以外は）
保育士さんとか介護士さん、
学校の先生とかね、
普段から信頼関係のできた子供たち
（大人でも）にやるときも
ホントどっちでも
いいんじゃないかと思うのよ。
声を変えるのがお好きな方は
自然に声を変えてやってるだろうし
そういうの苦手な人が
無理にやる必要もないよね。
物語というツールを通して
お互いがコミュニケーションを
楽しめることが一番大切
♡
三鷹の星と森と絵本の家に行ったときの写真。
ここオススメ。
なんだけど。
私の講座にいらっしゃる
「朗読を趣味でやってます」とか
「プロ目指したいな」
という方たちには
また違う回答の仕方をします。
聞き手の目的が
読み手との「コミュニケーション」
じゃなくて
純粋に朗読などを楽しみにきた
お客さんの場合は
「口先だけで
登場人物の声を変えるくらいなら
変えない方がいい」
とお伝えしてます。
口先で変えるって、実は
簡単なの。
子供だから高い声。
お婆さんだからダミ声…。
ちょっと芝居っ気のある方なら
ついやっちゃう。
それは別に悪いことじゃないんだけど
何度も何度も言うけど
「聞き手の心が動くのは
語り手の心が動いてるとき」
（関連記事）
語り手が真実の感覚なしに
口先で声だけ変えると
嘘がバレるんです。
低い声の子供だっているし
シャキシャキした爽やかなお婆さん
だっているでしょ？
口先芝居だ、
嘘だ、と感じた瞬間に
聞いてる人たちはは物語の世界から
すっと冷めて
「このおばちゃん（語り手）
楽しそうやなぁ…」って
「物語」とは関係ないところに
意識が飛んじゃうんだよね。
場合によっちゃシラけちゃう。
何度もいうけど
私がこだわるのはただ一つ。
「聞いている人が
物語の世界を自分ごとのように
楽しめるかどうか」
登場人物がどういう人で
今どんな状況で、
どんな生理状態で
もし、それがあなただったら…と
丁寧に自分の感情を感じながら
声にしたら
声の高さやスピードが勝手に変わって
その結果
登場人物ごとに声が変わってくる。
っていうのが、
登場人物ごとに声が変わる正しいプロセス。
そういう形で
声が変わるなら理想的。
ちなみに
感情のプロセスをきちんとたどっていれば、
声そのものが変わってなくても、聞き手は
登場人物が変わったことがわかります。
朗読とはこうするべき、という
色々な考え方があるようだけど
私の講座では
ウソがバレると
聞いてる人が
物語の世界を楽しめないから
安易に声だけ変えないでね
と、お伝えしてます。
「型」はテクニックとしては便利
だけど、そこを超えたところに
個性は光るからね！
※ちなみにこれ、
声優を目指す人にも重要！
口先芝居をすると、一見上手に聞こえるけど
感情を大切にできている人に絶対負けます。
賭けてもいい、絶対負けます。
ナレーターも同じ。
負け続けた挙句、遠回りしまくって
学び直した私が言うんだから間違いありませんw
自分の気持ちを感じるのを
大切にしてね！
こちら、残席１でーす。
Voice＋Hypno
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