数日前、テレビであるお医者様が、
熱中症状対策として
「汗は拭(ふ)かないほうが良い」
とおっしゃっていました。
汗が蒸発するときに気化熱を奪うから
体温がさがるからということです。
それは分かりますが、
汗を拭かないと目に入って痛いし、
臭くなるのではないかとも思います。
正しい汗の拭き方があるのか調べてみました。
その結果、汗を拭くか拭かないかは
状況によることがわかりました。
◆汗を拭かない方が良い場合
汗を拭かない方が良い場合は
湿度が低くて汗が少量の場合です。
気化熱が効果的に働くのは、空気の湿度が低くて
汗の量が少ない場合です。
湿度が低いと汗が比較的早く蒸発し、
体温を下げるのに役立ちますから
軽い運動などで汗が少なければ拭く必要はありません。
◆汗を拭いた方が良い場合
汗を拭いた方が良い場合は
空気の湿度が高くて、汗がだらだら流れる場合です。
湿度が高いと汗がなかなか蒸発せず、
体温を下げる効果が低くなります。
激しい運動をした場合などは、
多くの汗をだらだらとかくことがあります。
流れ出る汗は蒸発する暇がありませんから
気化熱をうばってくれません。
そんな汗を放置すると、
肌がべたついたり、塩分が結晶化して
肌に刺激を与えることがあるので、
適度に汗を拭くことが必要です。
その場合は水道水をタオルにかけて軽くしぼり
濡れたタオルでやさしくふき取り
肌を湿らせておくことで気化熱が働きます。
濡れタオルの代わりに
ウェットシートや汗拭きシートでもOKです。
重要なのは、個人の体調や環境に応じて、
適切な対応をすることです。
運動や暑い日に汗をかいた後は
こまめに水分補給を行い、
体温調節を心掛けることが大切です。
また、はやく汗を引かせたい時には、
体のクールダウン・スポットである
手のひら、手首、首などを冷やすことも有効です。
特にクールリングネッククーラーが快適です。
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