スカーレット やっと白血病のドラマが見られるようになったこと | 【兵庫・神戸・加古川】キレイが目覚める私の美学~Kayo Style~

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「人生の主役はあなた」心と外見の両面からアプローチすることで、あなたの中で冬眠している美しさを目覚めさせます。
かつてない程のセルフイメージの改善を心の美容家の中村佳代が応援します。

 

もう、がんばらないワタシ。

 

兵庫・神戸・加古川

心理カウンセラー・がんサバイバーの

中村佳代です。

 

 

しいなとも 撮影

 

こんにちは。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

今日は久しぶりに病気のことを書きます。

 

今朝、NHKのあさイチでスカーレット特集をしていました。

スカーレットとは、3月末まで放映していた朝ドラです。

 

ご覧になった方もいらっしゃるかな?

 

この中で、主人公(喜美子)の息子さん(武志)が

慢性骨髄性白血病になります。

発病から、治療を経て、20代の若さで

この世を去ってしまうまでが描かれました。

 

白血病にも色んな種類があって、

わたしのは、急性リンパ性白血病。

 

慢性と急性、骨髄性とリンパ性

それぞれの違いがあっても

重なる部分がたくさんあって。

 

毎回、共感しながら

時には苦しくなりながら見ていました。

 

その中で、いちばん共感したのは

「病気になったことを誰にもいわんといて」

と武志が、母親の喜美子にいうシーン。

 

前日には、治療がんばるわ!と前向きだった

武志が、翌日には一転して心を閉ざして

ひとりで家を出て飲みに行ってしまいます。

 

武志の変わりように動揺した喜美子は

主治医の大崎先生に電話をします。

 

大崎先生はこう伝えます。

「患者さんの気持ちは揺れます。しっかり向き合おうと思ったり なげやりになってしまったり…。強くなったり弱くなったりを繰り返すんです。だから僕ら医者は…僕は 揺るぎない強さを持つようにしています。」

 

そして、喜美子は武志の闘病を支える決意を新たにする。

というシーンです。

 

 

「病気になったことを誰にもいわんといて」

これ、ものすごくわかります。

 

私は、病気になったことを、家族とほんの数人の友人にしか伝えませんでした。

迷惑をかけてはいけない、心配させてはいけない。

それ以上に、同情されたくない、という気持ちが強くあったからです。

 

それまで、普通の生活を送っていたのに

病気になった途端、いきなり社会から切り離されたような感覚になりました。

 

病人・弱い人・敗北者・役立たず。

 

できるだけ誰にも知られずに、そっと闘病生活を送って、

バレなかった人には秘密にしていよう。

そんな風に思っていました。

 

 

・病気になったら嫌われる

・普通じゃなかったら嫌われる

・役に立たなかったら嫌われる

 

当時の私は、そんな前提を強く信じていたのです。

 

 

病気のことを話せるようになったのは

発病から10年以上が経った頃。

ほんの、2~3年前のことです。

 

そして、白血病を取り上げたドラマが見られるようになったのは

このスカーレットが初めて。

発病から15年が経っていました。

 

時には苦しくなる場面もありましたが

ドラマとして楽しんで見られる日もありました。

 

ドラマが見られるようになったこと

白血病という文字を避けなくなったこと

がんサバイバーを名乗れるようになったこと。

 

スカーレットを見たことで

そういう自分のココロの変化に気付けました。

 

自分を許し、病気を許すのに

15年という時間が必要だったんだなと思います。

 

 
これからも、自身の病気の経験をすこしずつ
お話ししていけたらと思っています。