「阿麦従軍」 強き女(ひと) | kaykay-syusyuのブログ

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好きな中国ドラマの感想と妄想を綴っております

何気なく見た「阿麦従軍」。

第一話、女主に痺れるほどの魅力を感じ、

完走しました🎉

 

女主・阿麦は、大夏国の将軍・盛国公の娘でしたが、

養子に迎えた義兄・陳起の裏切りで両親を殺されます。

彼は、敵国の北漠に縁がある少年のようでした。

一人生き残った彼女は仇である陳起を、

男装の姿で探し求めていました。

 

 

まず、演じる張天愛の汚れっぷりがリアル。

体脂肪をそぎ取った筋肉質の体、

日焼けともホコリともわからない黒ずんだ肌。。

とーぜん、口元に紅の色はありません。

なのに、その大きな瞳は、美しく輝き、

彼女の生きること=復讐への渇望を感じます。

 

そんな暮らしのなか、

定南公の息子である商易之と知り合います。

母親は現皇帝の妹である長公主。

二人の養子でありながら、愛情深く育てられ、

彼は、穏やかで人なつっこいボンボンでした。

 

(演じるのは、張昊唯。

こういう誠実でポヤっとしていて

かつ底が知れない役が上手いわ~💖)

 

現皇帝は兄である先皇太子を殺めて

即位した経緯があります。

猜疑心の強い皇帝は、

先皇太子の息子が生存していることを知り、

その行方を追っていました。

それも、同じ年生まれの男を次々と暗殺するという手段で。。

けれど、妹である長公主夫婦の養子が

その息子であることに気づいているふしがあります。

。。妹夫婦にかける「圧」がきつい。

「知っている」、「殺ってやる」。。

皇帝の心の声が聞こえるようです。

この皇帝を演じるのが、

「少年歌行」でも愚帝を演じた方・尹鋳勝です。

この作品でも、権力に囚われた老人を

時には気迫あふれ、時には美しいほど哀れに演じてます。

 

 

刺客に襲われた易之を助けて

彼の屋敷に逃げ込む阿麦。

そこで、易之は阿麦が女であることを知ります。

(彼女はバレたことを知らないけど。。)

 

その後、父である定南侯が毒殺され、

将軍を継承し、敵国・北漠との前線に遣られる商易之。

(↑これも皇帝の暗殺計画)

そして、仇・陳起を追い、北漠に向かう阿麦。

二人の運命は、複雑に絡みあっていくことになるのです。

 

 

 

阿麦は、陳起を追っていくなかで、

北漠の将軍・常鈺青(王瑞昌)と出会います。

 

 

 

役得ですわ~💖

実力があり、男気溢れるその気性、

言うまでも無くイケメンラブラブ

兵法を学び(父に指導された)、

大胆で機知に富む阿麦を

彼は、妻として欲しいと思うのです。

 

一方、北漠と大夏の争いが激しくなり、

易之と阿麦は、共に闘う時間を経て、

愛し合うようになります。

 

この二人の阿麦への愛し方が対照的。

北漠の常鈺青は、強い女をものにしたいという

「オス」を感じるのですが、

商易之は、鎧姿であっても、

髪や顔が血と泥で汚れていようとも

その背にいくつもの刀傷があったとしても、

阿麦の存在そのものへの愛情を感じるのです。

鎧をまとった二人の軽いキスは、

胸にジンっときましたわ😥

 

さて、ここからはネタバレになりますので、

これから見る方はストップグラサン

基本、ネタバレは好きでないのですが、

終盤、いろいろ思うことがありまして、

あえてネタバレに踏み切ります。

 

 

(こんな画像もありますが、

。。キュン💖は求めないでください。

こんな微笑ましい場面はありません。

初キスは、阿麦からしたけど。。)

 

大夏は、水面下の皇位争いが熾烈を極めていました。

皇太子はいるものの、父親同様、

彼は前皇太子の息子である易之を始末するつもりです。

しかし、皇帝も溺愛する皇太子の息子(孫)は、

彼の実の子ではありませんでした。

二皇子は、謀略好きで酷薄な性格。

誰もがこいつには皇帝をやらせたくないと思うタイプです。

そんなこいつが、皇太子の子の秘密を知ります。

秘密を守るために、皇太子は自害をし、

激高しやすい二皇子を挑発して、

長公主はその手にかかり、二皇子を死に追いやります。

彼女の心の中には、易之を皇位につける考えがあったようです。

 

 

謀られ亡くなった前の皇太子も、

現皇帝も、彼女の兄。。

本来の血筋に戻したいと願う気持からでしょうか。。

 

結局、皇帝の血筋を受け継ぐ男子は易之のみ。

皇帝は亡くなり、彼が皇位につくのです。

 

易之は、阿麦を皇后にしようとしますが、

林宰相に謀られ、阿麦の命と引き換えに、

彼の娘を娶ることに。。

囚われの牢の中で、

阿麦は、易之の婚礼の祝酒を味わうのです泣

 

しかし、ボンボンである易之はめげない。

勅令で、阿麦を皇貴妃として後宮に入れちゃいます😅

いや~、こんなにもヒラヒラした服が似合わない女主、

見たことないわ😆

皇后を恫喝して気絶させるし。。さすが女将軍。

結局、阿麦は、後宮を飛び出し、

鎮北軍の将軍として軍営に戻ります。

(身分は皇貴妃のままね)

 

 

終盤、4話、多くのことが明らかになっていきます。

ただ、この林宰相に関しては。。がっくりぐすん

演じるのが、「琅琊榜 」のラスボスだった人(ごめんあせる)。

阿麦の父である盛国公惨殺の黒幕と思いきや、

意外と小物だったし、

彼の駒のはずの娘も息子も彼の言いなりにならないし、

俳優が俳優なので、期待していただけに、

なんとも情けない落着となりました。。

もうちょっと、阿麦を追い詰めていくと思ったんだけど。

 

再び、北漠との闘いが始まり、

国境へと向かう阿麦と兵士たち。

その場所には、陳起も待っていました。

 

 

彼女の父、盛国公が殺された理由も、

自分を可愛がってくれた義兄・陳起が裏切った理由も、

そして、自分一人が生き残った理由も、

なにもかも全てが、最終話で明らかになっていきます。

 

けれど、それは、

皇帝となった易之の考え方の変化に繋がり、

阿麦の心には絶望が溢れていくのです。

 

ここだけは、ネタバレしたくない。

見ていた時は、

「えぇ~っ、これは酷い」と思ったけれど、

ある意味、ボンボンだった易之の成長でもあるのです。

それでもまっすぐな阿麦には耐えられない。

 

その後、彼女は易之に逢うことはしませんでした。

 

そして、大夏が落ち着いた頃、

阿麦は、一人旅立ちます。

行き先が易之のもとなのか、(私は易之派)

まだ見ぬ世界なのか、

ドラマは、語ってくれません。

 

2025年、同じタイトルで同じ張天愛主演で

映画が公開されるようです。

ま、見るのは無理だろうな😅

 

最後に、エンディングのOSTを。。

ドラマチックな曲。

女主の男っぷりが味わえます✨