Strange Games and Things -2ページ目

Hot Chip 「MADE IN THE DARK」

Made in the Dark/Hot Chip

¥1,844
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初めて出会ったアーティスト、ホット・チップ。

bounce.comの久保憲司さんの連載コラム「久保憲司のロック千一夜」 でベタ誉めされてた。

ちなみにこの連載は毎回楽しみにしてる。

ご自身のブログの更新がなかなか無いのが残念だけど。


そこに書かれていた、


「ルックスは本当に冴えない5人なんですけど」


の部分が気になり、どの程度冴えないのか調べてみる事に。

↓この程度冴えないらしい。


HC

ゴメン・・・本当に冴えないね。


なぜバナナ?

そして一番右の人!あんたマネージャーか何か?

さらに左から二番目の人!間違って写っちゃったのか?


図らずも久保さんの信頼を高める残念な結果となってしまった。

いつか一人一人素性を確かめなければ。


さぁ、気を取り直してアルバムの話へ。

今回が3作目らしい。

オフィシャルHP で前作「The Warning」を聴いたが、こちらもなかなか。

新作の中ではまずM2「Shake A Fist」が好き。

Rock Master Scottの「The Roof Is On Fire」を下敷きにしたようなビートが

曲が始まって2分ぐらいでいったん止まってさらに凶暴に!

こういう謎の展開、良いですね。

あとM10「Wrestlers」に終始漂う「のほほん感」。

最近好きなThe Cool Kids (今年絶対来ると思うヒップホップの超新星!)とも共通するような

ビヨビヨ、ブヨブヨのシンセ・サウンドが加わる。でも曲は思いっきりドリーミー。なんじゃこりゃ。


去年ハマったLCDサウンドシステムと近い部分があるけど、

LCDサウンドシステムはもっと肉感的で本能むき出しな作品作りの印象がある(生ドラムが多いから?)。

ホット・チップは全体のトーンがよりメロディアスでメランコリック。

「ダメな僕」度が高いところもツボです。

ビーチ・ボーイズから影響を受けた、というのも作品に表れてるよなぁ。


というわけで、この「MADE IN THE DARK」、今年長く付き合う作品になりそうです。


Do you believe in magic?

TVスポット入りまくり、子供が反応しまくりの

映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」

公開日に観に行く。


MAGOLIUM


うちの子同様、結構俺も楽しみにしていた映画。

ただ、何を楽しみにしているのかはよく分からないまま、

事前に予約していた立川の「シネマシティ2」へ。


12時スタートの回の日本語吹き替え版は65%ぐらいの埋まり具合。

結構空いてる?

もちろん親子連れ、そして中学生~高校生ぐらいの子供同士のお客さんが多かった。


(ここから先はネタバレあり!結末に関する事も書いているので、

これから映画を観る方は読まないで下さい・・・ってこれから観る人が多いんでしょうけど。)


映画が始まって数分。

なぁーんか違和感を感じる。


『この映画、子供には難解じゃないか?』


ストーリーとしては、超大雑把に言えば


・店のおもちゃに命を吹き込み、子供たちを魅了する不思議なおもちゃ屋さんのオーナー、

 243歳のマゴリアムおじさん(ダスティン・ホフマン)が、自分がいよいよ「息絶えて」しまう事を悟る

・なのでおじさんは一緒に働いているモリー(ナタリー・ポートマン)に店を譲る事に決める

・でもモリーは自分が不思議な店を切り盛りできるかどうか自信が無く、さらにマゴリアムおじさんが

 「息絶えて」しまう事も認めたくないので狼狽する

・マゴリアムおじさんがいなくなり、店のおもちゃ達もその輝きを失ってしまう。

・何もかもが上手く行かないため、店を手放す事を決意するほど凹んだモリーを

 店を手伝うエリック少年や夢の分からない堅物経理士ヘンリーなどのサブキャラが勇気づけ、

 最後に彼女は自分も魔法や奇跡を起こせることを信じて店の復活を決意。


っていう感じなんだけど、子供が楽しめる部分といえば、

特殊効果でおもちゃが命を吹き込まれたかのように自分で動き出し、お店にいる子供たちを楽しませたり、

そのおもちゃが反乱を起こしてお店の客(子供も大人も)が右往左往する、そこのシーンだけだと思う。


別に登場人物の話が子供が理解できる面白さがあるわけではなく

(大半は荒唐無稽なマゴリアムおじさんの話。あとは結構マジな大人の話。)

子供が観ても『この映画の何が楽しいんだろう?』と疑問に思うんじゃないだろうか?

たぶん、それさえも分からず、狐につままれたような95分になるんだろう。


うちの子供にこの映画の感想を聞いたら、映画が面白かったかどうかより、

「猿のぬいぐるみが可愛かった」と言っていた。


ちなみにこの猿のぬいぐるみ、ソックモンキー というそうで


sockm


確かに要所要所で良い演技を見せてくれて気になった、「レッド・ヒール・ソックスで作る猿のぬいぐるみ」だった。


かといって、この映画に価値がない、と言ってるわけじゃない。


この映画が、大量のTVスポットでイメージするような


「子供がワクワクするような魔法のおもちゃ屋さんのお話」ではない


という事を言いたいんだ。


子供はこの瞬間も、

『もしかしたら寝ている間に自分のぬいぐるみやおもちゃが動いてるかも?』

と思っている(と俺は信じてる)。
そんな魔法や奇跡を信じて疑わない子供に、魔法や奇跡を信じ続ける事の大切さを説いても、

『?』

と思うだけじゃないか?


この映画は

魔法も奇跡も信じられなくなった悲しい大人達に向けた物語。


なので

『子供と久しぶりに映画でも行こうかな?

そういえばあの楽しげなおもちゃ屋の映画なら喜びそうだぞ!』と思って

子供と一緒に観に行くと微妙な雰囲気で映画館を出る事になるはず。

そこが「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」レベルとは違うところ。

トム・ハンクスの「ビッグ」と似た感触を受けた。

大人が子供になるからと言って、必ずしも子供も楽しめる映画ではない。

(「ビッグ」の方が「マゴリアム~」より子供も楽しめる映画の作りだったとは思うが)


【この映画の俺的見どころ】

・ナタリー・ポートマンのファッション

 ⇒普通っぽくて良い。同世代の女の子の普段着の参考になりそう。


・オープニング、エンディングのイラストレーション

 ⇒「モンスターズ・インク」っぽいけど、これは好み。


・エンドロールのスタッフ・クレジットの入れ方

 ⇒例えばSFXの人は「その場に無いものをあるように見せてくれた人達」、

  メイクの人は「出演者をより良く見せてくれた人達」と平易な言葉で説明していたのに好感が持てた。


・おもちゃ屋のシーン

 ⇒まぁおもちゃ屋の映画なので当たり前だが。何が置かれているのかをもっとじっくり観たかった。


ちなみに、TVスポットでガンガンにかかっている、木村カエラの新曲「Jusper」(石野卓球prod.)は

この映画で1秒も出てこない。

うちの子供はあの曲が好きで、どこで流れるのかな~?と期待してたみたいで残念がってた。

字幕版は無理にしても、日本語吹き替え版の声優さんの紹介のところでも良いから、流せばよかったのにね。


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THE POLICEのライヴが

NEC_0079.jpg

終わったよ~。
観に行って良かった~!
勢いで帰りにタワー寄って2枚組のベスト買っちゃいました。
大満足です!


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前座はスティングの息子のバンド。
それを知っている人も多いようで、通常の前座よりは暖かいまなざしで見守っていた(ように思える)。

ほぼオンタイムでスタート。
1曲目から「孤独のメッセージ」!
洋楽にハマるきっかけになった曲。
確か小学生の頃、友達の梅本君の家でこの曲を聞かせてもらって
衝撃を受けた事を覚えている。
この曲が発売されたのが29年前。
俺11歳?

その後、俺の知ってる曲、知らない曲を織り交ぜながら、
淡々とライヴは進んでいく。
彼らの曲と同様にムダのない構成。
こうして聴いていくと
『あー俺ポリス好きだったつもりでも結構知らない曲もあるなぁ…』
と気付かされる。
結局知ってるのはシングルになった曲と
持ってるアルバム
(「ゼニヤッタ・モンダッタ」「シンクロニシティ」)
に収録されている曲くらいだもんな。

とにかくドラムのスチュアート・コープランドが上手い。
手数が多い。パーカッションでも魅せる。この人のスネアの音が好き。
そして56歳のオッサン、スティングの声量は衰えを知らない。
高いキーは若干アレンジを変えたりしてたけど、56歳ですよ!
アンディ・サマーズ、特に語る事無し(すみません)。
このステージの上にはたった3人しかいない。
それでもメチャクチャ高いクオリティ。

「Synchronicity I」「Spirits In The Material World」もやって欲しかった、
ブレイクビーツの名曲「Voices Inside My Head」はアレンジせずに演奏して欲しかった、
「高校教師」は'86ヴァージョンじゃなくて良かった、
「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」ハオレノコトバサ、
などと挙げていけばきりがないのだが、
13,000円でお釣りが来るぐらい楽しませてもらった。

帰りに寄ったグッズ売り場はもの凄い盛況ぶり。
パンフが飛ぶように売れていた。
「THE POLICE」とだけ前面に大きく書かれたキャップは
本物のポリス・マニア(like 水野晴郎)のようで少々微妙。

そして今「THE POLICE」という2枚組ベスト聴きながらこの日記を書いてます。

グレイテスト・ヒッツ/ポリス
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