たとえば、「~できるといいね」と相手の幸せを祈るような言葉の後ろにあるのが
「私を心配させないで」
という思いだったりするということがあります。
「何で私を~させるの?!」
たとえば、「何で私を怒らせるの?!」イコール「私を怒らせることをしないで!」ということなのですが、その後ろには
「あなたは私を怒らせてはいけない」
という思いがあることに、気づいた時はハッとしたものです。
相手をコントロールしようとするこういう言葉は、やはり相手には伝わりません。
表面上、甘く美しい言葉でありながら、「あなたは私を幸せにしなくてはいけない」という思いを持った言葉があります。
言われた相手は後ろにあるベタベタした重たいエネルギーを感じ、無意識に距離を置くこともあるでしょう。
自分が発する言葉に“気づき”を持つと、相手や環境に期待していること=自分で責任を取ろうとしていないことに、気づくかもしれません。
同じように、人が発する言葉の後ろにある気持ちを感じてみると、理解できたり、許してあげられたり、今までとは違った受け止め方ができるように思います。
子どもたちは、そんなまわりくどいコミュニケーションをしません。後ろにある、本当の思いだけを伝えてくれます。だから子どもたちの言葉は胸に染みるのかもしれませんね。