OSSや無償の動画編集ソフトは色々ありますが、
■ Shotcut
もその一つになります。このソフトは、公式サイト内にビデオチュートリアルもあるので、使い方を学習しながら使用できますが、アップデートで360度映像用のフィルターなども実装されているようです。
今回は、このツールの紹介を使用かなと思います。
Shotcutは、最初にプロジェクトを作る事になるので、保存先を知っていして、その後、プロジェクト名を指定します。
すると、
のような画面になりますが、今回から、
のようにタイムラインを開いてここにファイルを泥プすると、
のように配置される世になりました。このタイムラインですが、
のようになっており、画面上部の
のUIで操作をします。ドロップ後には、
のようにフィルターを実装できるのですが、
のように360度映像の編集が可能なフィルターが実装されています。
そして、フィルターには、
のようにタイマーがありますが、これを実装すると、
のように時間の表示ができます。これが秒数の増加とカウントダウンの双方が指定できるので、動画内で時間を測って撮影して確認をしたような動画でタイマーの素材が入っていない物でも、後処理でタイマーを追加できます。
タイマーですが、
のように秒数だけの表示かそれ以外が選択でき、増加か減少かの選択ができます。そして、
のように開始時間と時間の長さも指定できます。更に、
のようにフォントの指定っと、文字の色と輪郭と背景色まで指定できます。
そして、
のように位置の指定もできます。
が標準の状態ですが、角の■をドラッグするとサイズ変更が出来るので、
のように縮小できます。そして、サイズ変更の項目にはキーフレームのアイコンがあるので、
のように始点の場所を選択して、キーフレームのアイコンをクリックします。すると、
のように色が変わります。この状態で、フレームを変更して、
のように素材を移動させると、この場所に自動でキーフレームが撃たれます。その為、フレーム数を戻すと、
のように中間部分まで位置が戻ります。素材については、キーフレームで座標の変更ができますが、フィルターには素材の質感を変える物がります。
このソフトにもレトロ調にするためにノイズを加えるフィルターが実装されており、
のように質感の変更ができます。レトロになるフィルターは、
のような物があり、各項目を調整することで、質感お変更ができます。
動画編集ソフトの作業ですが、基本的にVTRの考え方なので、フィルムとは異なり、信号で色彩の変化を与える事が出来ます。その為、撮影したソースを最適化して、更に映像のテイストの変更ができますが、こうした調整は、撮影時にも行えるので、現在は撮る段階と編集時に映像のテイストの指定ができるようになっています。
動画編集ですが、フィルムの場合、現像から戻ってきたものを物理的に切り貼りをして不要な部分を除去します。その作業にスプライサーと言う機材を使うのですが、これは裁断機とテープがセットになった構造物で、フィルムを送ったり戻したりして、カット部分に合わせ裁断して、不要な部分を除去して、裁断した二つのフィルムをテープで繋いで映像の流れを作ります。この作業はVTRになって、ダビング処理になったのですが、デジタルになって、スライスなどを行って処理が行えるようになりました。孫為、動画編集については、現在のノンリニア編集のほうが効率的に行えるようになっています。
動画編集ですが、素材の余計な部分を除去して必要な部分を最初に用意する事から始めることになります。この時の作業ですが、クリップを個別に選択してトリミングをするよりも、素材をトラック上に配置して、スライスを行って不要な部分を除去したほうが作業がしやすいので、通常がそうした流れになります。
Sotcutではタイムラインを表示し手作業をすることになりますが、ここで素材のスライスが行えます。例えば、
のように素材を選択して、
のアイコンを選択すると選択しているフレームで素材を分割する事が出来ます。
Shotcutでは、キーフレームの上のタブで素材やフィルターの選択をできますが、書き出す時の設定のここで行います。
書き出しを選択すると
のような画面になりますが、Shotcutでは多くのコーディックに対応していますが、HEVCにも対応しています。
ののようにDNxHDやProRes 422にも対応しています。また、動画の書き出しだけではなく、音声の書き出しも行えます。
書き出しのプリセットですが、Shotcutではカスタマイズが出来ます。
【 + 】 のアイコンをクリックすると、
のようなウインドウが出るので、名称を指定します。そして、
の画面で、コーディックなどを指定します。ここで、解像度やフレームレートの指定ができますが、画像のように4320/120Fの設定もできるようです。これはコーディックの選択によっては無理なのですが、コーディックの仕様に合わせた解像度とフレームレートの指定ができます。
補間については、ラスターグラフィックの拡大・縮小時に使用する物が使用できますが、バイリニアだけでなく、ハイパーランチョスなども使用できます。
コーディックでは、HEVCが使用できますが、名称を見てもらうと、
【 NVEnc 】 の文字があります。
ここでコーディックの仕様もできるのですが、
のようにNVENCを使ったH.264での書き出しもできます。オーディオは5.1ch対応で、
のようになっており、コーディックの選択肢も多いです。また、オーディオですが、AACを使った場合、96KHzのサンプリングれーどで、最大で1Mbpsの設定まで行えるようです。
Shotcutでは、ハードウェアアクセラレーションが効きますが、これを用いた場合、NVEncの場合には特性があるので、実写素材だとビットレートを上げたほうが品質が良くなり、CGだと速度重視で圧縮率を稼いだ場合でも品質が出る傾向があります。実写だとCPUレンダリングのほうがビットレートを低くできる利点がありますが、CGで同じような処理をすると、苦手としているので、3DCGや2DCGのグラフィックの場合だと、NVEncを使ったかあと言って品質が下がるわけではありません。その為、実写の場合だと、CGの時のようにビットレートを下げれないので注意が必要です。
その為、メニーコアで高速なCPU環境で書き出しを行ったほうがいいのですが、動画の書き出しをする場合にはそう言った特性の違いがあります。
ハードウェアアクセラレーションを見ると、
のよになっていますが、AMDの構成だと、AMFが使用できるようになっており、IntelのCPUだと、QSVでの書き出しが出来るようになっています。ちなみに、この機能ですが、SandyBridgeから実装されたデコード・エンコード技術ですが、Intel Media SDKと一緒に第三世代のCore Inside製品で実装されています。その為、現行製品でも実装されていますが、動画の書き出し時に使用できます。
NVEncの場合、GeforceシリーズやQuadroシリーズで使用できる物になっていますが、この機能だと、配信ソフトのOBSのストリーミング時にの負荷軽減でも使用されていますが、OBSにも動画の録画が可能で、エンコード時にNVEncが使用できます。
この条件では、
■ GPUアクセラレーション
■ NVEnc : GeforceやQuadro
■ A M F : RADEONやRADEON PRO
■ CPUアクセラレーション
■ QSV : Core iやCore XやXEONなど
と言う条件になりますが、Ryzenの場合、スレッド数が価格のわりに多いので、スレッド数を使って高速に描く出す事もできます。この条件で、GPUアクセラレーションとCPUの演算のいずれかを選択して使用することになります。