インスタントに感動しない | 「言葉」をミカタに、人生に「物語」を!

「言葉」をミカタに、人生に「物語」を!

コピーライター&作家の川上徹也が 
心に刺さる「言葉」、心を動かす「物語」の
生れる舞台裏を公開!

あなたの人生を変えるのは、
あなたの「言葉」だ。

小耳に挟んだ「言葉のコレクション」 ① 

 

クラブハウスのあるルームで

先日、聞いて共感した

「言葉のコレクション」を紹介します。 

 

壇上に上がった方が

感動系のエピソードを紹介して、

「ね、感動するでしょう?」

と、モデレーターの方に、

同意を求めるように語りました。

 

すると

そのモデレーター(女性)の方は、

 

「私は、どんなエピソードにも

 インスタントには感動しない、

 と決めているので、

 すぐに感動しました!

 とは言えないですが‥」

 

と前置きしてから、

そのエピソードへの感想を

述べていました。

 

それを聞いて私は、

「インスタントに感動しない」

という言葉にとても共感しました。

 

 

一般的にそういう時は

 

「すごい!」

「私も感動しました!」 

 

などと共感のメッセージを

返すのが礼儀(?)でしょう。

 

しかし‥ 

 

エンタメ作品であれば

素直に感動してもいいけど、
いわゆる「いい話」に対して、
瞬間的に「感動しました」
という思考回路は実は
危険性をはらんでいると思います。
 
素直なのは人から好かれますが、
一方で物事に対して、
「本当にそれが正しいのか?」
と疑問の視点を持つことも
重要だと考えるからです。
(いわゆるクリティカルシンキングです)
 
人間はインスタントな感情に流れさて
大きな間違いを犯すことが多いことは、
歴史が証明しています。
 
私が提唱した「ストーリーの黄金律」も、
天使な使い方をすると
「物語の主人公」になり、
多くの人に応援してもらえますが‥

悪魔な使い方をすれば、
国民をひとつの方向に
煽動することもできます。
(アドルフ・ヒトラーは史上最凶の
 ストーリーの黄金律の使い手でした)
 
「感動の方程式」を
語っている私だからこそ
これからも
インスタントに感動しないように
気をつけます。