白鯨との闘い~透析中にDVD№453 2024.7-1 | 透析なのにこんなの食っていいんかい?!

透析なのにこんなの食っていいんかい?!

人工透析を受ける不良中年の無謀な旅行記とグルメ日記

2024.7/1(月)、3(水)

白鯨との闘い

№453

原題:In the Heart of the Sea

監督:ロン・ハワード

脚本:チャールズ・リービット

原作:ナサニエル・フィルブリック

   「復讐する海~捕鯨船エセックス号の悲劇」

音楽:ロケ・バニョス

2015年、ワーナー・ブラザース、121分

 

オーウエン・チェイス(一等航海士):クリス・ヘムズワース

ジョージ・ポラード(船長)    :ベンジャミン・ウオーカー

ハーマン・メルビル(小説家)

 

6月に見た「白鯨」とは展開が全く異なる。

1850年、アメリカの新進作家ハーマン・メルヴィルは、トーマスという男を訪ねた。トーマスはかつてエセックス号英語版)という捕鯨船に乗り組み、巨大な白いマッコウクジラと戦った人々の最後の生き残りだった。渋るトーマスから当時の壮絶な実話を聞き出すメルヴィル。

1819年、エセックス号は捕鯨基地ナンタケットを出港した。船長は家柄だけで選ばれた未経験者のポラードで、ベテランの一等航海士チェイスはそれが不満だった。船には14歳の孤児トーマスもキャビン・ボーイとして乗り組んでいた。1年以上の航海でもなかなか鯨油を集められないエセックス号は、噂を頼りに南米大陸から2000マイル(3700キロメートル)以上離れた未知の海域に乗り出した。マッコウクジラの大群を見つけて色めき立つ船員たち。だが、群れを率いていたのは巨大で凶暴な白鯨だった。

船員たちは白鯨に銛を打ち込むも、逆襲され沈没するエセックス号。3艘のボートに分乗した船員たちは、僅かな水と食料で漂流を始めた。船員たちは途中で無人島であるデュシー島にたどり着くが、島にいても生存は見込めないことを知り、残留を希望した数名を残して、再び洋上を漂流した。その後食糧は尽き、最終的に生き残るためには、死者の肉を食べる必要もあった。90日の漂流の後、救助されたのは船長とチェイス、若いトーマスなど、ほんの数名に過ぎなかった。

トーマスはその後、漂流中の体験を妻にさえ語らず、苦しみ続けて来た。メルヴィルに全てを語ることで、救われるトーマス。1年後にメルヴィルは、取材した実話ではなく、そこから膨らませたフィクションの『白鯨』を出版した。