No1950
10月半ばを過ぎて、急に寒くなって来ましたね!
いよいよ秋の本番の到来ですね!m(_ _)m
先日、印西市のコスモス公園へ行った帰りに
久しぶりに印西市角田にある栄福寺の薬師堂に寄ってみました!(゜o゜;

この薬師堂の事は平成24年、今から9年前に
房総ENJOY-LIFE、No310…
『秋の栄福寺と泉福寺』等で3回程、紹介しています!m(_ _)m
この薬師堂は解体修理が行われた時
棟札に『寛正7年(1466年)6年柱立』
『応仁3年(1469年)霜月上棟』
『文明4年(1472年)2月成就』…と言う墨書銘が見つかり
室町時代中期に造られ、県下最古の建造物である事が解かり、大変貴重な薬師堂です!!
昭和29年(1954年)9月27日、国の重要文化財に指定されました!
今回は薬師堂の右斜めにある『お賓頭盧様』
(オヒンズルサマ)の事で
気になる事があって、あえて書いてみました!

お賓頭盧様とは?
お釈迦様の16人の弟子(十六羅漢)の一人です!
本当の名は『ビンドーラパーラドウ“ァーシャ』
漢字で音写すると『賓頭盧 頗羅墮』となります
『賓頭盧』が名前で、『頗羅墮』が姓です!
若い頃は気ままな暮しをしていたと言うのですが
お釈迦様に巡り合って、出家修行して
神通力を得て、阿羅漢(世の尊き人)となりました!
それからはその神通力を用いて、病気の人や
身体の不自由な人を助け
欲の深い人や意地の悪い人を懲らしめ、
心に悩みを持つ人には
仏様の教えを説いて多くの人を救われました!
処が神通力を人前でむやみに使った為に
お釈迦様に叱責され涅槃を許されず、
このため、今でも衆生を救い続けているのだとか?!
(ノ゚0゚)ノ~
そして、お賓頭盧様は大変にお酒が好きで
修行の間に呑んでいたのがお釈迦様の目に
とまり
呑まない事をお釈迦様に約束しましたが
我慢出来ずに
『チョットだけヨ!』…と
約束を破ってお酒を呑んでしまったのです!
これがお釈迦様に知れてしまったのです!
(ー_ー゛)
さて、お賓頭盧様は…どうなってしまうのでしょうか?!
この実態を知ったお釈迦様は
お賓頭盧様を堂内に入る事を禁止してしまいました!
檻に入れるのではなく 外へおっぱなしてしまったのですね!
千葉県ではおッペしたともいいますね!
(/^_^)/
でも…このことに懲りたお賓頭盧様は反省して
一生懸命に修行をしました!
お釈迦様は堂の外なら…と傍(かたわ)らにいる事を許したそうです!
それ以来お賓頭盧様は本堂の外に鎮座する事になりました!
撫仏としてお賓頭盧様の身体に触って、
その手で自分の身体の悪い所を撫でれば病気が治るという仏様として祀られています!
人々は何万回とこのお賓頭盧様のお顔を撫でて
お願いをしたのでしょうね!
目も鼻も口も磨り減ってなくなり
のっぺらぼうになられて居ました!
\(゚ー゚\)

そして栄福寺薬師堂のお賓頭盧様ですが
オビンズル大師と書かれた横に
『左甚五郎一夜の作』と書かれていますが
本当なのでしょうか?
ある資料を読んでいて あれ?…と思った事があるのです!
左甚五郎と言えば日光東照宮の『眠り猫』をはじめ
甚五郎作と偽れる彫物は全国各地に100箇所以上もあるそうです!
その製作年鑑は安土桃山時代から江戸時代後期迄300年にも及び
出身地も様々で左甚五郎とは
一人ではなく各地で腕を振るった工匠達の
代名詞として
使い回まわしさらたようだと言うのです!
左甚五郎は1584年産まれで1644年で60歳で
没と言うのも
実際は生没年未詳と言うのです!
作品の中には作風が似つかない物もある様で
他人の作品に名前を付けられた事もある様です!
江戸時代には歌舞伎、漫談とかで有名になり
名の知れた彫刻師の名を語ったのかも知れないとの事でした!
そうなると私が今までま聞いたり見てきたり来たりした事は
違っていたのかも知れませんね!(ノ゚0゚)ノ~
千葉県ではいすみ市一ノ宮の玉前神社に
左甚五郎の作と言う蟇股の彫刻がありますが
すごく素朴な蟇股の彫刻でした!

(一ノ宮町玉前神社の左甚五郎作と言われる
蟇股の彫刻!)
でも、これはなんとなく、日光東照宮の眠り猫に
作法が似てるのではと…私は思いました…
歴史って、実際に見て来た人はいないわけで
印西市角田の栄福寺のお賓頭盧様が
左甚五郎の一夜の作とありますが
チョット本当なのかどうか疑問に思ってしまいました!(~_~メ)
謎は…なぞを呼び…真実はわからないのです!
真実はタイムマシンか…
ドラえもんの『何処でもドア』で見てくるしかないのですから!?(☉。☉)!
でもそれは映画やアニメの世界の話であって難しい…!?
(ノ^_^)ノ
そして資料では左甚五郎と言う人物は
実は存在していなかったとまで書いてありました!
そんな馬鹿な!?(─.─||)
さて真実は何処に?!
( T_T)\(^-^ )
追伸
以前のブログですが
房総ENJOY-LIFE No525、
義民池田三郎左衛門(木更津市下郡)の中で掲載したお賓頭盧様です!
地元の十王堂にお賓頭盧様がありました!
江戸の時代、不正な年貢の取立てに直訴して
処刑された三郎左衛門の母が彫られたと言われるお賓頭盧様です!
そして
こちらは房総ENJOY-LIFENo435
逢善寺八方睨みの龍に(茨城県旧新利根村小野)に掲したお賓頭盧様!
何百年も前からあるのでしょうが、
どちらのお賓頭盧様からも魂が宿って居るようで
触れば運気が上がったのかもしれませんね!
(/*0*)/
もし良ければバックNoですが見ていただければ幸いです!
よろしくお願い申し上げます!
お付き合いいただき誠にありがとうございました!m(_ _)m