ここはふれあいの森の
とある場所です。
このところ
このピンクの可愛らしい花を
朝に見るのを皆で楽しみにしています。
足元の踏まれそうな場所にあるので
気がきではないんです。
今朝もあってよかった!
下を向いて咲いています。
そっと持ち上げてお顔を見せてもらいました。
なんと美しい!
ランの仲間です。
野生ランの気品に満ちた姿。
真上から見るとこんなふう。
名前はネジバナ。
花茎がねじれているのが名前の由来。
そしてこの花。
今年ここに生えたからといって、
おそらく来年はここでは見ることができないんです。
なぜかといえば
ネジバナは根に数年間かけて栄養を貯め、
その栄養を使って一気に花をつけ、大量の種子を飛ばし、
その後、親株は枯れてしまうからです。
また、
根にはラン菌の一種が共生していて、
菌は植物の栄養や水分の吸収を助けたり、
発芽を助けたりと
菌なしでは生きていけない深い関係にあるのです。
ですから
ここで花を咲かせたのは
それらの条件をクリアしての
奇跡といえば奇跡のような出来事なんです。
そう思うとよけいに愛おしい。
最初にネジバナを見つけたときの記事がありますので
ご覧ください。
こんなに気候変動が激しいのに
花が咲く時期はぴたりと同じ。
偉いです!
2016年6月16日