テイカカズラの花が咲き、
あっという間に終わろうとしています。
花が咲いたらふつうは実ができるものですが
なぜかテイカカズラに関しては
実を見たのは昨年の3月下旬。
一度だけ。
2023.3.25
今年は、実を見ることはできませんでした。
なぜでしょうね?
ずっと不思議に思っていたのですが
その訳がようやくわかりました。
花の作りと
ポリネーター(受粉を担う昆虫)との関係です。
テイカカズラの花をよく見ると、
萼筒が長いのが特徴です
この赤い部分が萼筒で
萼の基部に蜜があるのですが
そこに届く昆虫は
口吻の長いシャクガ、メイガなどに限られるそう。
そこへの入り口はといえば
花の中心部の黄色い部分。
中に花粉があって
差し込んだ口吻に花粉がつき
他の花に差し込んだときに
受粉が成功するわけです。
なんでこのような面倒なことをするのか?
おそらく
種で子孫を増やさなくても
根茎での栄養繁殖で事が足りるので、
千載一遇のチャンスに賭けて
遺伝子の交配で強い子孫を作ろうというのでしょう。
テイカカズラの花の作りに関しては
こちらに詳しく出ていますのでご覧ください。
https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/ep_ikimono/ep_ikimono04.pdf