ここは鞍橋からの公園口。
掲示板やサンシュユの手前です。
先日、樹木の会の役員たちと樹木名の確認をしているときに
見逃していた低木をみつけました。
葉裏が白いので
グミですが、
これまで樹名板をつけたナツグミとは
雰囲気が全く違います。
葉が厚くてかたく、常緑樹です。
葉裏は真っ白です。
図鑑で調べるとナワシログミ。
12月に花が咲き、実ができるのが春。
苗代作りをするころなのが名前の由来とか。
この木はまだ幼木のようで実はできていませんでした。
こちらは
ハーブ園近くの樹名板をつけたナツグミです。
葉は薄くてやわらか。落葉樹です。
実ができていました。
二つを比べると違いがはっきりわかります。
左がナワシログミ、右がナツグミです。
同じく葉裏です。
ナワシログミの表面を拡大すると、
半透明の鱗片で覆われています。
裏は白と赤茶の鱗片で覆われています。
ナツグミの表、
ナワシログミに比べると
鱗片の数が少ない。
裏です。
白い鱗片はまばらです。
グミは他にも
アキグミ、マメグミ、ハコネグミ、アリマグミ、カツラギグミ、
ナツグミの変種トウグミ、ダイオウグミ(ビックリグミ)などがあってなんともややこしいのでした。
ナワシログミには葉腋に棘がある、
と図鑑にはあるのですが
この木にはありませんでした。
しかし葉の形や鱗片のつき方から見ると
他にはないのです。
もしも違っていたらご指摘ください。
図鑑は
『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花2』