先日の
メジロとツバキ(またはサザンカ)の
続きです。
メジロが訪れた花を
よく見てみることにしましょう。
メジロはこの花の中心部に
嘴(くちばし)を差し入れていますね。
周囲は多数の雄しべで、
先端の葯に黄色い花粉が見えます。
中央が雌しべで柱頭が4つに分かれています。
その柱頭には
黄色い花粉が付着したようにも見えます。
こちらは花が咲き始めの若い状態で、
葯の色も鮮やかな黄色。
雌しべは3裂しています。
柱頭に付着した花粉が見えます。
この花粉がどのようにして
柱頭に付着するのか、ですが、
ここでメジロの出番です!
この花の奥に光る丸い粒は
蜜!!
初めて撮影できて驚きMAXです。
キラキラ光って
メジロにもすぐそれとわかるのでしょう。
嘴を差し入れてこの蜜をなめているのです。
その際、嘴に花粉が付着して、
次の花の蜜を吸う際、
雌しべの柱頭に花粉が付着して
受粉が叶う!
という仕掛けになっているのだそうです。
つまり
花は蜜を報酬に
メジロに受粉を手伝ってもうらっている、
ということになります。
さてメジロはそのことを知っているのでしょうか?
メジロに聞いてみたいものです。
「もちろんだよ。花はご褒美に蜜を出しているんでしょ」
「全く知らなかったけど、役にたっているのはうれしいね」
さてどちらでしょうね。
受粉が終わった花は
毛で覆われた子房が徐々にふくらんで
やがて実になるんです。
あのメジロのおかげで。