*grand classic*さん、りんちゃんパパさん、
くまころポチさん、dolly87さん、Cloudさん
クイズへのご参加
並びにヒント、ありがとうございました!
答えです。
葉のそばに
このような姿の植物がありました。
あの花が終わったあとですね。
葉は全くありません。
あの花とは
そう、この花。
ついこの間まで
公園のあちこちで咲いていたヒガンバナです。
花が終わると1週間ほどして葉が出てきます。
肉厚の濃い緑色をした葉は
ヒガンバナの葉でした。
Cloudさんが
詩的な素晴らしい表現で説明してくださいました。
この時期に出て来る葉は花の為に
懸命に根に栄養を送り姿を消します。
花はその恩をきれいに咲いて葉に返します。
お互いに姿を見ることなく想い合う植物です。
どうしてお互いに姿を見ることがないのか?
ヒガンバナの生存戦略をご説明しましょう。
これから秋が深まるにつれて
落葉樹は葉を落とします。
そうすると
光を遮るものがなくなって
林床に光が燦々と届くようになります。
ヒガンバナは進化の過程で、
日当たりのいい、
植物にとっての一等地から追い出され
光を十分に得ることができない林床で
生きざるを得なくなったのでしょう。
そして考えたんですね。
どうしたら光を十分に受けられるようになるか。
そうだ! 落葉樹が葉を落とす
冬に葉を繁らせて光合成を行えば
花を咲かせる栄養を根茎に蓄えることができる。
この戦略は見事にに成功して
秋には見事な花を咲かせるようになったというわけです。
このことを最初に知ったときは
心底驚きました。
「生存戦略」という言葉は
ヒガンバナのためにあるような気がして。
しかも不利な状況でも
争うことなく己の目的を達成する平和主義者。
植物をリスペクトした1件でした。
さて、この葉はいつどうなるか?
みなさんの目で確かめてくださいね!