ラミーカマキリ 初登場!江戸時代に中国から長崎経由でやってきた | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

今朝5時3分の東の空。

梅雨に青空が見られるとつい撮ってしまいます。

 

ここは飛び地のみんなの森に続く原っぱです。

 

カラムシの葉になにかとまっています。

 

この長い触覚はカミキリムシです。

トルコブルーと黒の美しい二色使いのカミキリムシは

見たことありません。

 

あっ、飛びました!

 

こんなに綺麗なムシを逃すわけにはいきません。

 

よかった、とまってくれました。

 

家に帰って調べました。

 

名前はラミーカマキリ。

ラミーとは

中国~東南アジアに分布する繊維をとる植物で

イラクサ科のカラムシの仲間。

これがラミーカミキリの食草で、

 

ラミーとともに江戸時代後期に長崎経由で

日本に入ってきたのでした。

 

カラムシにいたことに静かな感動。

当たり前のことなのですが、

中国のラミーに似た植物を

異国でもちゃんと探してたくましく生きていたんですね。

 

おやおや片方の触覚が途中で切れてます。

どうしたのかな?

 

また飛んで行ってしまったので辺りを探すと

何匹もいます。

 

こちらは五体満足。

よく見ると

触覚も脚も2色使いの美しさ。

 

で、この黒い部分は細かい毛で覆われていて

ビロードのようなんです。

なんともおしゃれです!

 

ラミーカミキリは温暖化の影響で生息域を広げ

現在本州を北上中。

高尾山では1990年代の前半から見られるようになり

現在は高尾山で最も多く見られる

カミキリムシの一つになっているそうです。