昨日に続いての
17日に実施された樹木診断のご報告です。
2019年11月に保育園の近くに補植をお願いした
タイサンボクですが、
葉がまばらで元気がないので
樹木の会でお願いして診断に加えていただきました。
葉がまばらなのは、根が広がっておらず、
自らの力で養分を吸い上げることが難しいため。
また幹がむき出しになって直射日光を浴びてしまい
幹焼けも心配されるので、幹を布で巻いて様子を見ましょう。
との診断でした。
今年も次々に開花しているのですが
葉の緑が薄いのも気になります。
続いて花木広場のコブシへ。
枯れた枝を落としていったら
いつしかこのような葉がほとんどない状態に。
幹を見ると何箇所も縦に亀裂が入っていました。
枯れが進んでいるということ。
回復の見込みは望めず伐採することに。
続いてみんなの森のクヌギに。
こちらはいつの間にか枝先まですべて枯れていて
伐採することに。
再び本園に戻り、鞍橋の門から入ったところにある
株立ちのカスミザクラです。
5本の株立ちだったのですが4本は枯れて昨秋に伐採。
残る1本もこの春芽吹くことはなく、伐採することに。
株立ちは根が互いに繋がっていることが多く
枯れるときはだいたい全部枯れてしまうのだそうです。
昨年はコナラやクヌギにナラ枯れ病が流行り祖師谷公園でもその対応に追われたのですが
このコナラも太い枝が何本も枯れてこんな姿に。
枯れ枝がさらに出ていたのでその枝を落として
様子を見ることに。
はらっぱ広場のトイレ近くのヤマボウシは
半分が枯れてしまっていました。
根元にはゴマダラカミキリが侵入した丸い穴が見えます。
それも枯れた原因の一つではないかとのことで
枯れた方の幹を根元から伐採することに。
ふれあいの森のエゴノキは
初夏に真っ白な花を咲かせ季節を教えてくれたのですが
このところ急激に衰えてしまいました。
枯れた枝を切ったらいったいどういう状態になるのか
想像できないほどの衰えぶり。
近々、根元から伐採せざるを得ないかもしれません。
9時半にスタートして2時間ほどが経過し、
あともう少しというところで土砂降りに。
スダジイは大きな傘の役目をしてくれました。
そんな土砂降りの中でも
園児たちは楽しそうに声を上げてお散歩です。
東屋のそばのイロハモミジも枯れが目立ち
枯れ枝を落とすと情け無い状態になってしまいそうです。
最後はナラ枯れで経過観察中の大木のクヌギです。
葉が枯れるのはこれからのシーズンなので
注意深く様子を見守っていくことになりました。
20本の診断樹木のうち8本が伐採となりましたが
どれも公園での役目を終えての伐採ということでしょう。
花を咲かせ実をつけ、
青葉や紅葉を楽しませてくれた木々たち、
お疲れ様でした!
また私たち素人にわかりやすく説明をしてくださった
樹木医さんにお礼を申し上げます。