昨日の早朝、
今年初めて野川でカルガモファミリーに出会えました。
そのときに撮った写真をもとに
絵本仕立てにしてみました。
22分間で撮影した写真は300枚以上。
写真を選んでいると
カルガモはいろいろなことを語ってくれました。
カルガモの朝は早いのです。
あたりが見渡せるようになる5時前には
全員起き出して朝ご飯に出かけます。
子供達は全部で8羽。
生まれて2週間ほどになります。
自慢じゃありませんが
私たちは生まれたときから自分でご飯が食べられます。
カラスやスズメは
最初はお母さんに食べさせてもらうのですが、
私たちは兄妹も多いから
お母さん一人に頼るわけにはいきません。
まずは草の実から。
河原には
もうイネ科の草がが実っていて
お気に入りの朝ごはんです。
うん、おいしい!
お母さんは僕たちがヘビやネコに食べられないよう
いつも見張っていてくれています。
草の実はもう充分。
次なる朝ごはんの場所に移動です。
かけっこだ〜、よ〜いどん!
だれが一番でしょう。
水の中は気持ちがいいし
おいしいごちそうが待っています。
なにかというと
水草や石についているコケです。
最初は何が食べられるか
お母さんに教えてもらいましたが
一度で覚えられました。
あらっ?
お父さんかしら?
ちょっと行ってくるから先に行っててね。
「子供達はみんな元気かい?」
「全員一人も欠けることなく大きくなっていますよ。
おまかせください。
でも、いざというときは助けてくださいね」
「もちろんだよ」
「じゃ、また。たまには様子を見にきてくれるとうれしいわ」
私たちは
もうお母さんの後をついて行かなくても大丈夫。
仲良く一緒に行きたい場所に行けるんだ。
はぐれないように気をつけて。
また水の中に入ります。
先頭は
しっかり者のおねえちゃんです。
集まってお母さんを待ちます。
さあ、これから何が始まるのでしょう。
それは、明日のおたのしみです。