am.06:32
ほんのり染まった北東の空。
冬至が過ぎても
じつは夜明けはまだ遅くなっているのです。
ハーブガーデンのケヤキは
先端が密に細かく分かれて、毛細血管のようです。
オオシマザクラの冬芽に毛が生えているのは、なぜか?
昨日の続きです。
オオシマザクラの自生地は大島をはじめ伊豆諸島です。
伊豆諸島は海に囲まれた島ですから、
潮風が直接植物に当たります。
内陸性の植物ですと潮風でやられてしまうのですが、
島に自生する植物は潮風から身を守るように
自らを適応させているのです。
その適応の一つが、毛をなくすこと。
毛があるとその毛に塩がこびりついてなかなか落ちません。
自らをつるつるにすることで、塩害から身を守っているのです。
ですから、芽だけではなく、
葉にも、
花柄にも、
実にも毛はありません。
桜の季節になると出回る桜餅ですが、
桜餅に使われるサクラの葉はなにかといえば、
オオシマザクラです。
写真は「おおくら観音妙法寺」で
桜の時期限定で販売される桜餅です。
なぜかといえば、葉に毛がないから
舌触りよく口に入れることができるのです。
海岸性の植物の特徴の一つが
芽や葉に毛がないこと。
では本当にそうなのか、
公園にある海岸性の植物でそれを確かめてみたくなりました。
続きます。