ヒサカキ と サザンカ 「他人のそら似」とはこのこと?! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

2018、2019年度と、100枚以上の樹名板を

「祖師谷公園サービスセンター」と「樹木の会」の協働作業で、

設置してきました。

 

来園者の評判もよく、会の活動としてもやり甲斐がありましたが、

メンテナンス等を考えると、現在の枚数がカバーできる範囲かなと思え、

今年度からは紛失や破損した樹名板に加え、新たに補植した木や、

ぜひとも付けたいに木に限って設置することにしました。

今年度、その数は17枚です。

現在、発注も終了し、納品を待つばかりです。

 

新たな樹名板の一つに

「ヒサカキ」があります。

樹名板をつけた「ハマヒサカキ」が

公園西側の入り口広場を入ったところにありますので、

その手前のヒサカキに樹名板をつければ

比較するにもちょうどいい、と思ってのことです。

奥の濃い緑がハマヒサカキで、

手前がヒサカキと思っていたのですが・・・

 

ふれあいの森の西側の入り口付近にも

同じような低木が植栽されています。

 

つやのある厚手の、鋸歯のある葉。

 

先端がほんの少し窪んでいるのも

ヒサカキの特徴です。

 

ええっ!

これは実ですが、ヒサカキの実ではありません。

ということは、似た葉といえば

サザンカ!

ヒサカキはサカキ科、サザンカはツバキ科で、

科が違うというのに、この他人の空似ぶりはタブノキとマテバシイと同様、

いやそれ以上です。

 

 

 

 

すぐそばの区道に面しての植栽はなんでしょう?

これもサザンカでしょうか。

 

葉に窪みもあります。

 

こちらはヒサカキの実です!

よかった!ヒサカキありました。

 

ではこちらはどうでしょう。

東屋から湧水池の周囲も似たような植栽です。

 

こちらは葉も小さくて全体に丸い感じですから、

ハマヒサカキです。

 

実もありましたから間違いなくハマヒサカキです。

 

その先も、ハマヒサカキ。

 

はらっぱ広場はどうでしょう。

 

葉はヒサカキかサザンカ。

でも実がみつからないので、わかりません。

 

もう一度、最初の場所に。

 

問題は、これがヒサカキか、サザンカか?です。


やはり実は見つかりません。

 

でも新芽がついていました。

ヒサカキだったらサカキ同様、

もっと細くて先が曲がった鎌型のはずです。

やはりこれはサザンカですよ。

 

ということは、

ヒサカキは「みんなの森」の広場のそばにあるのみです。

あそこにつけましょうか。

ただ、区道側では観察に危険なので、公園側に。

 

まあ、そばにサザンカがあって、「他人の空似」ぶりを

見てもうらうのも、いいかもしれません。

 

来年度は近くのサザンカにも

樹名板をつけたいものです。

 

一件落着でした!