あおぞら保育園 30年続く祖師谷公園のヘビーユーザー | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

昨日の千歳小学校「昔あそび」のお手伝い2日めは

2年生の残りふた組で、無事に終了しました。

祖師谷公園サービスセンターからも職員が参加してくださり

「樹木の会」関係は総勢12名!

お手伝いの7割方を占めました。

このパワーは今後の活動に上手く繋げたいものです。

 

さて、

以前から一度お話を伺ってみたいと思っていたのですが、

昨日、千歳小学校からの帰り道

祖師谷公園のはらっぱ広場に

いつものように「あおぞら保育園」の園児たちが集まっていました。

 

中央に立って絵本の読み聞かせをしているのが

園設立時から30年来の園長さんです。

 

園児を通わせているお母さんお二人に

お話をお伺いすることができました。

「樹木の会」をご存知で、

定例会にも参加されたことがおありとのこと。

 

この保育園は約30年前、

若葉町にあった保育園が閉園することになり、

保育士と園児は

他の保育園に移らねばならなくなったとき、

父母らの強い要望でそのまま保育士が園児を引き継ぐ形でできた

のが誕生までの経緯だそうです。

 

設立当初は園児も少なく、

経営的にも大変で、保育士は昼間は保育園、夜はアルバイトなどで

園の存続を支えたそうです。

 

いわゆる自主保育ではなくて

ベテラン保育士2名が30余名の園児をみています。

 

保育時間は朝9時半から午後2時半まで。

父母が公園まで送迎をするのは

一般の保育園と同じです。

 

場所は祖師谷公園がメインです。

雨が降っても小雨くらいなら外で活動します。

大雨になってしまったら児童館など屋根のあるところに移動します。

だから子供たちは雨具必携です。

 

毎朝、子供たちは、お弁当、水筒、雨具、その他必要なものが入った

大きなリュックを背負ってやってきます。

 

みんな真冬でもこの通りのブルマー姿!

 

女の子だって半袖ティーシャツ1枚です!

 

ちょっと持ち上げてみたら3キロはありそうなリュック。

夏だと水が多くなるのでさらに重くなるのだとか。

 

保育園の建物はありませんが、

祖師谷公園が「壁のない建物」という考え方。

自然の中で自然に触れて自然に学ぶことを

何よりも大切にしたい

というのが保育士、父母らの強い思いです。

 

本の読み聞かせが終わって

リュックを背負って移動です。

 

祖師谷公園の飛び地やパンダ公園、成城3丁目公園

などまで足を伸ばします。

年に1回は井の頭公園までお散歩に行きます。

 

そしてなんと!

3月に進級するときには「野川公園」まで歩くのだそうです。

最年少は4歳児です。

朝9時から歩き出して、

帰ってくるのは日も暮れた5時ごろ薄暗い中。

中には泣きべそをかいている園児もいるそうですが

普段からこうして鍛えているからこその成果でしょう。

 

二人のお母さんは、

この保育園に子供が入れて本当によかったとおっしゃっていました。

 

これも祖師谷公園があればこそ!です。

公園の有難さ大切さを

お母さんたちと再確認した時間でもありました。