ヒマラヤスギ おまけです | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

ヒマラヤスギは祖師谷公園にはないのですが、

他の公園で撮影したヒマラヤスギの写真がありましたので

松かさのざっとした一年を追ってみましょう。

 

2015年1月10日

新宿御苑で。

この小さな突起物が

ヒマラヤスギの雌花が実になりかけたところです。

できたてほやほやの実の赤ちゃん、といったところです。

この小さな実を見つけるのは

木が高いのでなかなかできなかったのですが、

たまたま目の高さに枝があって撮ることができました!

 

下に落ちている茶色の穂状のものは

花粉を飛ばし終わったあとの雄しべです。

 

2015年5月14日

同じ新宿御苑です。

もうこんなに目立つようになっていました。

 

2015年10月6日

小石川植物園での秋の姿です。

この年はぽこぽこぽこぽこ

例年に比べてずっと多い数の実ができていました。

 

色がやや茶色っぽくなってきました。

 

2016年1月9日

昭和記念公園です。

このつんつんした大きなトゲのように見えるのが

鱗片を飛ばし終わったヒマラヤスギの松ぼっくりです。

手前が飛ばす前です。

つまりヒマラヤスギの松ぼっくりは

樹上で鱗片を種とともに飛ばしてしまうため

松かさを地上でみることはないのです。

 

落ちてきたときはもうバラバラ。

種も少しは見つかりますが風に飛ばされてしまうので

たくさん見ることはできない。

それが今回たまたま未熟で落ちてきたので

観察が可能になったというわけです。

 

アカマツやクロマツなど他のマツは

樹上で分解することなく松かさの状態で落ちてきますが

たぶんそのときはもう種は飛んでいっているのでしょう。

 

そして最後、おまけのおまけです。

 

2017年10月5日

小石川植物園で。

ヒマラヤスギの木の下に生えてきた

ヒマラヤスギの実生を見つけました!

この葉の姿と、

 

種から出てきた子葉が結びついたんです!