昨日からの台風は風雨ともにすごかった。
観世音堂のイチョウの枝も何本も折れて
その枝には鈴なりのギンナン!
仙川もガマやナガエミクリなどの水生植物は倒れ、
その上には何羽ものカルガモが。
やれやれだね〜
いやいや大変だったよ〜
さてここは保育園の裏手。
この赤い花が見える木はなんでしょうか?
木はキンモクセイですが、
この花は違います。
木の下には雨で落ちた花がたくさん。
そう、つる植物のノウゼンカズラです。
数年前まで夏になると、木全体を見事に橙色の花で飾っていたのですが、
この太い幹がある日突然切られて枯れてしまい
それ以来花を見ることはできませんでした。
それが、いつのまにか!
地下茎から新しいつるが出て木に這い上がってくれました。
「つる」ですから、自立はできず
木の幹などにこうして根をはって自らを支えます。
しかし寄生植物ではありませんから
木を枯らすことはなく、
落葉性で冬には葉は落ちるので、
這い上がる木の光合成をそれほど邪魔することもありません。
いかにも夏らしい、鮮やかな目の覚めるようなオレンジ色!
平安時代に中国から渡来し、珍重された花です。
石川県金沢市の玉泉園には、豊臣秀吉が朝鮮出兵の折に持ち帰ったとされる
樹齢400年になるノウゼンカズラの古木があるそうです。
今では園芸種も多数出て、ピンクや黄色などの花も
見られるようになってきましたが、
やはりこの燃えるような橙色がいいな〜
帰り道、どなたかの庭先にアーチを作っていたのも
ノウゼンカズラでした!