花の島と言われる佐渡島に
花の季節に行く機会が訪れました。
新潟まで新幹線で約2時間、
港から高速船で約1時間で到着します。
佐渡でも最も花が多く、
リピーターが多いことでも知られる
アオネバ渓谷沿いを登ります。
渓谷には昨日までの雨に加え
雪解けの水も水かさを増し、
勢いよく流れています。
その両側を埋め尽くすニリンソウの群落。
3枚の葉に3枚の花被片。
ユリ科のエンレイソウ(延齢草)は
15年しないと花が咲かないそうです。
イワカガミは通常より一回り大きくて
オオイワカガミといいます。
すっと伸びるヒトリシズカ。
一人ではなくて大勢です。
淡いピンクのショウジョウバカマ。
これは木本のオオカメノキ。
ムシカリともいいます。
ところどころに滝のような流れもあり
まさに雪解けの季節です。
フクジュソウはもう葉もこんなに茂って
背丈も高く成長していました。
本土では数が少なくなっているシラネアオイ。
佐渡には鹿がいないので食害がないことも幸いしています。
エゾエンゴサクはピンクがかったブルーと
花の形が特徴的です。
上に行くに従って
まだこんなに残雪がありました。
ドンデン山の山頂付近はアマナの大群落。
踏んでしまいそう。
シベリアからの強風でスギはこんなに荒々しい姿に。
ブナも同様に風雪に耐えたこの姿でした。
草本の花はどれも雪解けと同時に姿を現す
スプリング・エフェメラル。
林床に太陽の光が差し込むつかの間に
芽を出し、花を咲かせ、実をつけ、その営みを
わずか2ヶ月ほどで終えるのです。
だからこそ、その輝きも凝縮されて美しい!