オマーン 砂漠の国の樹木たち その1 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

成田〜ドーハ(UAE ) 12時間25分

ドーハ〜マスカット(Oman)1時間45分

 

オマーンの首都マスカットへ向かう上空からの眺めは

乾いた土の色、一色の世界。

 

でもそこにもちゃんと人は住んでいて

乾燥した大地に溶け込むかのような建物、

そして枝を思いっきり広げた樹木たち。

 

傘を広げたようなマメ科の樹木と

赤やピンクの花々が咲き乱れる場所は

オマーンの首都マスカットのアラム・パレス。

オマーン国王が迎賓館としてたまに訪れる宮殿です。

 

鮮やかな空の青にも負けない

黄色の花。

樹木の名前は現地ガイドさんに聞いても「?」

関心がないようで全くわかりませんでした。

 

アラブといえばイスラム、

イスラムといえば祈りの場であるモスクです。

これは現在のカーブース国王がポケットマネーで(!)建てた

カーブースグランドモスク。

その周囲を囲むのはヤシの木です。

 

首都マスカットから郊外のニズワに向かう途中も

こんな乾いた大地がずっとずっと続きます。

 

ジャブリン城は17世紀半ばに

当時の国王によって建てられた土壁のお城。

 

城の中には寝室、食料庫、お風呂など様々な部屋があるのですが

面白かったのはこの畑のような部屋。

何かというと、ここでナツメヤシの実の汁を絞り

それを沸騰させたものを敵が攻めてきたときに

上からかける。

つまり武器として使ったのだそう。なんだかのどかな戦い。

 

だから今でも

お城を取り囲むヤシの木がこんなに広がっている。

 

足元の砂の大地にも

草はちゃんと生えてる。

スベリヒユによくにています。

スベリヒユなら食べられるんですけど。

 

こちらの草には白い小さな花が咲いている。

 

2006年に世界遺産に登録されたファラジ灌漑水路。

年間降水量が三桁に届くか届かずの少雨で、

国の8割が砂漠という土地でありながら、

人々が古代から暮らしてこられたのは

ファラジと呼ばれる灌漑用水が3000もあって

大地に張り巡らされているからなんです。

 

ファラジとは井戸の底を横穴で繋いで

わずかな高低差を利用して水を流すという

非常に高度な文明的システム。

それが紀元前からあったという説と、紀元後だったとう説と

その全容はまだ解明されていないそうです。

 

ここは公園として市民の憩いの場になっていて、

木の花が咲き乱れていました。

これもマメ科の木ですね。

 

花にはチョウが蜜を吸いに飛び交っていて、

近ずいても逃げません。

 

同じ黄色の花でもこれはさきほどの木とは違います。

ここにごくごく小さい鳥がさえずりながら

めまぐるしく花から花へ移って

蜜を吸っています。

 

大きい花なんです。蜜もきっとたっぷりあるのでしょう。

 

やっとなんとかレンズに収まった。

黒くて反射するとキラキラ光るんです。

ハミングバード(ハチドリ)ではないかな。

だとしたらこの目で一度は見たかった憧れの鳥です。

 

砂漠に水を引き、緑が育つと人も暮らせる。

樹木あるところに水あり。です。

 

続きはまた。