自然教育園にみる「樹木名板」 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

先日、半年ぶりに

目黒の「自然教育園」に行ってきました。

年に何回か足を運ぶ私の大好きな植物園の一つです。


何が気に入っているかというと、

JR目黒駅から徒歩10分ほどの

都会のど真ん中にありながら、

国の「天然記念物・史跡」に指定されている

自然豊かな場所だからです。

看板にもあるように、

「武蔵野の面影をしのぶことのできる、都内唯一の場所」

なんです。

 

樹木がみんな勢いがいいんです。

高く伸びた木の先端までキヅタが這い上がっています。

 

この赤い実はイイギリです。

枝ぶりも自然のまま、だから花もたくさん咲かせたのでしょう。

実もびっしりつけてる。

そこにはヒヨドリがたくさん集まってきて、

賑やかに声をあげながら実をついばんでいます。

 

巨木もあちこちに見られます。

これはムクノキです。

 

樹木名板に目がいきました。

そう、これから祖師谷公園にも樹木の会として

樹木への名板つけが待ってます。

 

どんなものが祖師谷公園にふさわしいか、

これまであちらこちらで見比べてきたのですが、

このシンプルなスタイルがいいように思えてきました。

 

「植物名」と「科名」のみ。

板の色は周囲に溶け込む茶色やグリーン、

文字の色は読みやすいように白で。

 

樹木の説明文を入れると勢い名板が大きくなり、

目立ってしまって

せっかくの森の自然の雰囲気をこわしかねません。

 

横文字の「学名」もしかりです。

名前さえわかれば、あとはいくらでも調べられます。

 

木から下げる方式もありました。

これもごくさりげなくて好ましい。

 

できるだけ森の自然の雰囲気をこわさないよう、

周囲に溶け込むよう、

がポイントでしょう。

 

さて、こんな看板もありました。

さすがここは生態系への配慮が行き届いています。

いつの日か

こんな看板が祖師谷公園に出せる日は

夢のまた夢、でしょうか。