ナガエミグリ 準絶滅危惧種 花が咲いてる! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

6月17日の樹木の会定例会で

祖師谷公園を流れる仙川に、

環境省の準絶滅危惧種に指定されている

ナガエミクリが繁殖していることが

金子センター長から報告されました。

 

仙川の場合、川岸に降りられないので

じっくり見る機会もなく過ぎていたのですが、

そんな貴重な植物、ぜひ見たいです!

 

ということでここは宮下橋に近い仙川です。

これが全部ナガエミクリですよ!

 

奥に見える、水中で横に広がっているのも、

 

手前の方にある、

立ち上がりつつあるこれも、

葉は同じ形をしたナガエミクリです。

 

手前の立ち上がっているナガエミクリをよく見ると

白い花のようなものが2箇所に見えます。

 

白いのと、薄緑のと

この2種類の花の違いはなんなのだろう?

下の薄緑がつぼみで上の白いのが開いた花?

 

調べてみると、

ナガエミクリには雄花と雌花があって、

茎の下のほうに雌花がつき、

上のほうに雄花がつくのだそうです。

この下のほうに3つ見えるのが雌花ということになります。

 

そして、この白いのが雄花です。

 

この薄緑色の雌花はこれから実になっていきます。

この球形にのびている1本1本が雌しべなんです。

やがて実になる形が丸くて栗のような形になっているので

長柄実栗。

長柄というのは下のほうの雌花は長い柄があるからだそうです。

さて秋に実になった姿をぜひ見たいものです。

ガマ科、ミクリ属。