こないだゲンノショウコの種に出会ってから、種が気になります。
これは俗にいうアカマンマ。
イヌタデです。
イヌタデって細い粒がついていて、私はこれはつぼみだと思っていたんです。
それがどうも違うらしいんです。
知りたくなって数本いただいて持ち帰りました。
じつはここで一日経過しました。
バックから出すのを忘れてしまったんです。
そして翌日、つぶつぶをじっくり観察しようと取り出すと、ぱらぱらと音を立ててつぶつぶが落ちたんです。
それを集めて見てみると、色はピンクのが多いです。
くすんで茶色になったのもあります。
ピンクからだんだん茶色になっていくようです。
ということはこれは明らかにつぼみではなくて種です!
まわりを覆っているものは花びら(*)です。
うまくはがせるだろうかと爪の爪の間にはさんでこそいでみると、くるりと意外に簡単にむけました!
中から出てきたのは2㎜ほどの、真っ黒いつやつやした種です。
真ん中がぷっくりと膨らんだ綺麗な形をしてます。
そうですか、これがオオイヌタデの種なんですか。
一粒の種から芽が出てそれがいったいいく粒の種になるのでしょう。
優に百倍くらいにはなるでしょう。
すごい繁殖力!
しかも一年草なのですから、どれもこの小さな種から芽生えたことになります。
こんど春に発芽したイヌタデを見てみたいものです。
さてこの植物の名前を確認してみたら、イヌタデでした。
似たものにオオイヌタデがあるのですが、違いはこの葉の基部(托葉鞘)に毛があるのがイヌタデ。ないのがオオイヌタデでした。
よく見るとこんなに毛が生えていました。
こういうことをし始めると、いくら時間があっても足りません。
ミッション終了!あー、面白かった!
*正確には花びらではなくて「花被片」です。花被片は「花びら」と「萼」の2種類あって、どちらも葉が進化したもので雄しべと雌しべを保護するものです。この場合は外側にあるので「萼」と書いてある本が多いです。