ケヤキの葉は2種類。役割分担です。 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

祖師谷公園の芝生広場のケヤキが色づき始めました。

今まで気がつかなかったのですが、この大きな木の茶色に色づいている葉と、緑の葉は、じつは働きが違うんです。

 

この茶色になっている葉は、その小枝に種をつけているんです。

 

そして緑の葉は種をつけてない葉です。

 

もう落ちてます。これが種をつけている葉。

この小さな葉がいわばプロペラの働きをして、種をできるだけ遠くに運ぼうというわけです。

まだ木に残っている緑の葉より一足早く、次世代に命を繋ぐため旅立ったのです。

 

この葉の根元にある直径3㎜ほどの小さな粒がこの大きな木の種です。

 

あっという間にこんなに見つかりました。

 

大きな葉も落ちていました。

 

その大きさはこんなに違います!

けれど二つともケヤキの葉です。

 

この茶色になった葉はどれも種をつけた小さな葉。緑の葉はまだまだ光合成をおこなって、来年の芽吹きに備えて栄養を蓄える働きをしているんです。

茶色と緑の2色に別れているのは、2種類の葉がそれぞれの働きをしているからなんですね。