番外編 晩秋の尾瀬 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

週末の尾瀬はいい天気でした。

新宿バスタから大清水へ。大清水からは昨年から低公害車のシャトルバスが運行され、15分で一ノ瀬へ。そして歩くこと約2時間、三平峠を越えて坂を下ると、真っ青に水の尾瀬沼とその向こうの燧ケ岳が迎えてくれました。

 

花はもう全て終わり。でもこの花の後もきれいです。夏にピンクの花を咲かせたヤナギランです。綿毛をフワフワ、キラキラ飛ばしています。

 

宿は尾瀬沼ヒュッテ。お風呂もあるし、ご飯も美味しい。山小屋にお馴染みの広間に雑魚寝ではなくて、個室です。おまけに今回はシーズンも終わり、空いていたのがなによりでした。

 

ふんわりとした色の木はダケカンバ。もう葉は落として枝ぶりは毛細血管のよう。針葉樹はオオシラビソです。

 

これは小屋の近くにあったオオウバユリの花の後。高さが3mはある木のような草本。花が咲いている姿を想像するとさぞ目立ったことでしょう。

 

翌朝は靄に包まれて前日とはうってかわって幻想的な雰囲気です。

 

花はもう終わってしまいましたが、こんな花のあとも風情があって好きです。

 

木道を歩いていたカタツムリ。下界ではこのごろとんと見なくなりました。雨に濡れて色が冴えてます。

 

帰路は1時間ほど、バス停の沼山峠まで歩きます。

その途中に花が咲いていたのには驚きました。冬芽の間から白い花がほころんでいます。これは来春咲く予定のオオカメノキの花でした。

この不順な天候での狂い咲き。都会と同じです。

 

バスで山をぐんぐん下るに従って紅葉も見頃に。黄色い木はほとんどブナでしょう。

尾瀬の小屋は今週末でほとんど閉じます。そして間もなく一面の銀世界になるのでしょう。もう人を寄せ付けない厳しい冬に入り、零下30℃の世界が待っているんです。

なにしろ尾瀬の年間平均気温は4℃。それだけ冬が長いんですね。

次は是非ミズバショウの時期に行きたいな。