ドングリキクイムシ シラカシに穴を開けたのはたぶんこの子! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

昨日の続きです。

ドングリに穴を開けてそこに卵を産み付けるのは、木の上にいる通称チョッキリムシだとばかり思っていたので、シラカシに張り付いていた小さな虫を見つけた時にはほんとに驚きました!


しかも写真を撮っているときは他のについていた黒い点と同じだと思っていて。
パソコンにおとしてみたら、虫がいる!ってわかって二重に驚いたんです。

この黒光りしているほんの1㎜ほどの小さな虫。
さらに拡大してみると、足らしきものも見えるし、穴をほじって出た木屑みたいなのも周りにたくさん見えます。


そこで私が頼りにしているグループにSNSで問い合わせると、すぐにお返事をいただくことができました。
その名はドングリキクイムシ!

ドングリに穴を開けるのは、「樹上」と「落下してから」とふた通りあるのでした。
ドングリキクイムシはシラカシなどの落下したドングリに卵を産み付ける虫だったのです。

以下ウィキからの引用です。

キクイムシ(木食い虫)とは、甲虫目キクイムシ科[1](Scolytidae)に属する昆虫の総称。
成虫・幼虫とも1mm前後から大きくて数mm程度であり、木材への穿孔生活に適応して短い円筒形の微小な昆虫である。
日本産で少なくとも300種以上記載されており、多様性はかなり高い。森林に多くの種が生息し、坑道が掘られた木の幹を砕くとたくさんの幼虫が出てくる。
幼虫・成虫とも、すべての種類が植物食で、食物とする部位はほとんどのものが木材で、一部のものがドングリなど樹木の種子に穿孔する。
通常は衰弱した樹木に穿孔する種が多いが、そういう種でも大発生すると健康な樹木を激しく食害することが知られており、森林害虫として重要視されている種も多い。

キクイムシだけで300種ですか!昆虫の世界は知らないことだらけだとつくづく思います。

でもね、落ちてくるドングリを待って卵を産み付けるとは! 
じゃあ地面の上をよく見れば、ドングリキクイムシが卵を産み付けるドングリを探してうろうろしているのでしょうか?
黒くてしかも1㎜くらいの大きさだから探しても絶対わかりませんよね。
見つけたのは全くの偶然で、よくぞ目の前に現れてくれたものです。
こうしてまた新しい昆虫を知ることができてラッキーでした。