「クズの木」みたい!あるいは「ジャックとマメの木」! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

昨日に引き続き野川の河原です。
河原にどっしりと根をはっているのは、さてなんの木でしょう?高さは10m近くありそうです。


葉が緑濃く茂ってます。


よく見ると2種類の葉が見えます。
一つはあのクズですよ!
羽のような複葉の葉がこの木の葉で、そこにクズが這い上っている、そして覆いかぶさっているのです。
河原は土壌が豊かなんでしょうね、木もたぶん植えられたものではなくて種から芽を出してここで大きくなったもの。立派に成長するのは木だけでなくてクズもだった、というわけです。
なんか「ジャックとマメの木」を連想してしまいました。
あのマメの木は何だったんでしょうね。


昨日の話の通り、三出複葉の真ん中の小葉が左方向から差し込んでいる日を葉を立てることで遮っているのがわかりますね。おもしろい。


そしてどっしりと根をはった木はなんでしょう?
これはいつか祖師谷公園にもあったニワウルシに似てる。


でも実はまるでマメの鞘のよう!
調べるとマメ科ではなくてニガキ科。
この鞘のようなのはカエデなどと同様、風に運ばれやすい構造になっているのでしょう。
中に種が1個あるんです。木が高すぎてまったく手に届きません。
しかしこれだけたわわになっているのだからどんどん子孫を増やしそうです。


ところで童話「ジャックとマメの木」のマメの木って何なんでしょう?
クズもマメ科だからもしかしたら・・・って思ったけど、クズは欧米にはなかったでしょうから。
調べたら「オーストラリアビーンズ」、またの名を「ジャックトマメノキ」。
高さ30mにもなるマメ科の北東オーストラリア原産の常緑高木。幼木は観葉植物としてよく栽培されているそうです。