ナガサキアゲハ 2年ぶり。今度はメスでした! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

昨日の暑さといったらなかったですね。今朝は一転、涼しくなってほっと一息つけました。
でも不思議なことに今朝はセミの声はまったく聞こえません。セミが羽化するのは天気のいい暑い日と決まっているのでしょうか。そのことをセミは土の中にいて、どのようにして知るのでしょうか?

さて、草むらを歩いていると、黒っぽい大きなものが目に入ってきました。


近づくと大きなチョウです!
逃げませんけれど動いています。


反対側からカメラをそっと差し入れて、チョウのお腹側からも撮ってみました。
これはいつか見た覚えがあります。
後ろ羽に尾状突起がないのが大きな特徴なんです。
アゲハにしてもクロアゲハにしても後ろ羽の先端が長く伸びているのですが、このチョウにはそれが全くありません。


そうです。あなたはナガサキアゲハです。
ナガサキアゲハを見たのは2年前の8月の下旬でした。
シーボルトが長崎で見たチョウで、現在は温暖化の指標となっていて、北進を続けています。
2年前の写真と比べてみると、前羽の赤い斑点は大きく、後ろ羽のステンドグラスのような透かし模様もありません。
図鑑で調べると、こちらはナガサキアゲハの雌でした!
えっ!チョウは雌のほうが派手なんですか?知りませんでした。全部のチョウがそうかどうかは私の持っている図鑑ではわかりませんでしたが。


何をしているのでしょう?
草に細い脚でしっかりとつかまっています。


蜜を吸う口吻がくるくると巻いているのがよく見えます。
ほとんど触るくらいに近づいても逃げないんです。


羽の先がかなり傷んでいますから、もうだいぶくたびれてしまっているようです。
卵は産んだのでしょうか? それともこれから?


食草はなんでしょう?調べてみると他のアゲハと同じく、ミカンやカラタチなどミカン科の葉です。
近くにはミカンの木がありますが、そこで卵を産んでここに羽を休めにきたのでしょうか?


それにしても大きいんです。計ると片羽の長さは8㎝近くありました。