今朝はすっきりと晴れるというわけにはいきませんでしたが、それでも3日ぶりの晴れ間がのぞき木々も一段と紅葉が進んでいるのがわかりました。
昨日は雨にもかかわらずモミジの観察会があって、傘をさして樹木園を回りました。そこでのお話です。
モミジは世界中に約150種、日本には24種が自生しています。
その大きな特徴は葉が対生していること。対生している樹木は樹木全体の2割くらいなので、このことは大きな決め手になります。モミジの形をしていても対生でなかったらモミジではありません。
祖師谷公園にも太極拳広場の下の池の周辺に、イロハモミジが何本があってそこの紅葉も始まりました。紅葉は日当たりがいいほど赤く色づきます。日当たりのいい上の枝は赤く、下のほうの日陰になっているところは緑色なのがわかります。
この枝先は日当たりがいいので特に赤く染まっていますね。
ところでモミジの冬芽って今まで意識して見ることがありませんでした。
それがよく見るとちょこんと頭が見えます。葉柄の根元に半分隠れているので目に入りにくかったのですね。
ちょうどわかりやすい枝がありました。冬芽が出ているものと、葉で半分隠れたものと、両方が見えます。すみません、まだ葉で半分覆われているのですが、はずしてみましょう。
ほらほら出てきました。無理にはがしてので、その部分が緑になっていますが。始めにお話したように、対生だからちゃんと二つ並んでます。この小さな芽がこれからの厳しい寒さを耐えて春に芽吹くとは感動的です。
まだ種もついているんです。
プロペラのような種は、風に舞いやすいよう、落ちるときに半分に割れてくるくるとまわりながら飛ばされていきます。子孫を残すため、種を飛ばす一方で、来年の新芽の準備も怠りなくしている。一時も休むことはない、すごいです。